あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月10日」(1972年)。
謎の宇宙船が出現し、迎撃に向かうTAC。しかし、北斗は急な耳鳴りに襲われ、力が入らなくなり、墜落しそうになった。その後、北斗と梅津ダン少年は、星野アキラと名乗る少年に出会う。北斗は、この少年の正体は超獣で、自分を苦しめた原因だと主張するが、TACの仲間たちは誰も信じてくれない。
北斗がミスを犯す
山中は竜隊長に、北斗を戦闘機からおろし、地上勤務に就かせるよう進言する。しかし、北斗が飛行訓練をしたいと申し出ると、山中は、明日の日の出とともに訓練をする、と北斗に告げるのであった。その後、敵を撃破したお祝いに、簡単なパーティーを開いたTAC。隊員たちは全員で「TACの歌」を歌い、勝利に酔いしれるが、怒られた北斗は素直に喜べない。それでも、帰宅の道中で気持ちを入れ替え、明日から頑張ろうと奮起していた。
一方、ダン少年は、姉の香代子といっしょに歩いていると、車に轢かれそうになった少年と出会う。その少年・アキラは高熱を出していたため、ダンは救急車を呼ぼうとするが、アキラはそれを拒否する。アキラを放って置けない姉弟は、彼を自宅に連れて帰り、休ませた。その深夜、北斗はアパートの隣の部屋に住むダンに起こされる。アキラの熱が下がらず、北斗に助けを求めてきたのだ。しかし、アキラはやってきた北斗を指差し、じっと見つめると、北斗は再び強烈な耳鳴りに襲われてしまう。