7月12日 人を快楽に溺れさせる花粉!? ウルトラマンティガの孤独な戦い!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 7月12日(1997年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月12日」(1997年)。
ギジェラと戦うウルトラマンティガ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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1996年9月7日より放送が開始された『ウルトラマンティガ』は、実写テレビシリーズとしては『ウルトラマン80』以来15年ぶりに放送された作品で“平成ウルトラマンシリーズ”第1作である。超古代の光を手にした特捜チームGUTS(ガッツ)の隊員、マドカ・ダイゴはウルトラマンティガに変身。地球平和連合TPCの一員として怪事件を調査しながら、怪獣や宇宙人と戦いを繰り広げる。

突如世界中に咲き乱れたギジェラの花は、人間を幸せな気分にするという催眠状態に陥れるものだった。その効果は日が落ちると弱まるが、人々はギジェラの花粉を求めてしまう。本体であるギジェラを倒そうとするダイゴだったが、GUTSの仲間にさえ、それに反対されてしまった。ダイゴは、ただひとりギジェラに立ち向かおうとする。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

ギジェラの花が咲く

1997年7月12日は『ウルトラマンティガ』第45話「永遠の命」が放送された日です。謎のプラズマ反応を観測して調査に来たGUTS。そこには、見たこともない謎の花が咲いていた。それを見たダイゴは、自身のDNAに刻まれた超古代の記憶から、その花が超古代文明を滅ぼした原因であることを悟る。そして、ダイゴの前に謎の少女が現れた。少女は花を髪飾りにしており、それは「ギジェラ」という花だと言う。

そして、花から一斉に花粉が放たれた。少女はダイゴに「あなたは夢の世界に行かないの?」と問いかける。その後、ダイゴが仲間たちのもとに戻ると、彼らは子どものような無邪気な笑みを浮かべて催眠状態に陥っていた。ダイゴは謎の少女・テラを連れてダイブハンガーに帰還する。

ギジェラの花は世界中で咲いていた。人間がその花粉を吸うと、催眠状態に陥ってしまう。テラによると、ギジェラは地球の植物で、花粉を吸った人間は苦しまずに滅びるらしい。やがて花粉は広まり、世界中の人々が催眠状態に陥ってしまった。

仲間たちもおかしくなり、正気なのはダイゴだけだ。すると、テラが急に動かなくなり、ひとりの男が現れる。その男は、ヌークというテラの父親だった。彼らはギジェラによって滅んでしまった超古代人の生き残りで、サイボーグになってギジェラエキスを摂取することで、永遠の命を手にしていた。
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