11月17日 ウルトラマンA 気球に変身した怪獣が子どもの魂を奪う!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 11月17日(1972年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月17日」(1972年)。
バッドバアロンと戦うウルトラマンA  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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1972年4月7日より放送が開始された『ウルトラマンA』は、怪獣を超える怪獣である「超獣」を送りこむ異次元人ヤプールと戦うため、超獣攻撃隊TAC(タック)の隊員となった北斗星司と南 夕子がウルトラタッチでウルトラマンAに変身。夕子が月星人の仲間のもとへ帰った後は、北斗が一人で変身し、必殺のメタリウム光線や、バーチカルギロチンをはじめとした多彩な切断技などを駆使して、超獣を次々と撃破していく。

謎の気球に乗った子どもたちが、急に真面目になってしまう事件が発生。それは、気球に変身したバッドバアロンによるものだった。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

謎の気球が現れる

1972年11月17日は『ウルトラマンA』第33話「あの気球船を撃て!」が放送された日です。ある日、梅津ダン少年は、年下の子どもたちからおやつを取り上げているいじめっ子に遭遇した。ダンは止めに入ろうとするが、ウルトラマンAのお面をかぶった少年が現れ、上級生に殴りかかる。その少年は、ダンの友人のダイスケだった。ダイスケはAになりきって、下級生をいじめっ子からまもっていたのだ。

すると、空から気球が下りてくるのが見えた。ふたりがそれを追うと、気球は空き地に着陸。ふたりの男が下りてきた。男たちは、集まってきた子どもたちにその気球・バアロン号に乗せてやると言い、子どもたちを1列に並ばせる。正義感が強いものの少し乱暴なダイスケは、真っ先に並ぼうとするあまり、女の子を転ばせてしまう。そして、女の子をかばったダンを置いて、先に気球に乗ってしまった。一方、TACは「何か異様なモノ」が上昇している反応をレーダーでキャッチするが、それが何なのかはわからない。そこで、北斗と吉村隊員はタックスペースで調査に向かった。

「異様なモノ」の正体は、バアロン号だった。バアロン号に近づくと、タックスペースの計器が異様な反応を示し、吉村は警戒する。しかし北斗は、気球で空を飛んで喜ぶ子どもたちを見て、問題ないと判断して帰還する。ところが、タックスペースが去ると、バアロン号は不気味な閃光を発していた。その後、気球が戻ってくる。空の旅を満喫したダイスケたちであったが、ずいぶん落ち着いた雰囲気だ。そして、気球に乗った子どもたちは家に帰ってしまう。

その後も、順番待ちをしていた子どもたちが、大喜びしながら次々と気球に乗り込むが、やはり帰ってくると、出発前とは打って変わり、静かになっていた。すると、男たちは今日の飛行は終わりと告げた。まだ気球に乗れていない子どもたちは不満がるが、男たちは代わりに風船を渡したのだった。しかし、今度はその風船が閃光を発すると、それまで騒いでいた子どもたちは一気に静かになった。そして、その風船は気球の中に吸い込まれていく。
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