あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月17日」(1972年)。
謎の気球に乗った子どもたちが、急に真面目になってしまう事件が発生。それは、気球に変身したバッドバアロンによるものだった。
謎の気球が現れる
すると、空から気球が下りてくるのが見えた。ふたりがそれを追うと、気球は空き地に着陸。ふたりの男が下りてきた。男たちは、集まってきた子どもたちにその気球・バアロン号に乗せてやると言い、子どもたちを1列に並ばせる。正義感が強いものの少し乱暴なダイスケは、真っ先に並ぼうとするあまり、女の子を転ばせてしまう。そして、女の子をかばったダンを置いて、先に気球に乗ってしまった。一方、TACは「何か異様なモノ」が上昇している反応をレーダーでキャッチするが、それが何なのかはわからない。そこで、北斗と吉村隊員はタックスペースで調査に向かった。
「異様なモノ」の正体は、バアロン号だった。バアロン号に近づくと、タックスペースの計器が異様な反応を示し、吉村は警戒する。しかし北斗は、気球で空を飛んで喜ぶ子どもたちを見て、問題ないと判断して帰還する。ところが、タックスペースが去ると、バアロン号は不気味な閃光を発していた。その後、気球が戻ってくる。空の旅を満喫したダイスケたちであったが、ずいぶん落ち着いた雰囲気だ。そして、気球に乗った子どもたちは家に帰ってしまう。
その後も、順番待ちをしていた子どもたちが、大喜びしながら次々と気球に乗り込むが、やはり帰ってくると、出発前とは打って変わり、静かになっていた。すると、男たちは今日の飛行は終わりと告げた。まだ気球に乗れていない子どもたちは不満がるが、男たちは代わりに風船を渡したのだった。しかし、今度はその風船が閃光を発すると、それまで騒いでいた子どもたちは一気に静かになった。そして、その風船は気球の中に吸い込まれていく。