『ウルトラマンレオ』 特訓して強くなる主人公!

『講談社MOOK ウルトラQからシン・ウルトラマンまで』よりぬきコラム【第7回】

テレビマガジン編集部

きら星のごとく輝く傑作ぞろいのウルトラマンシリーズの誕生の秘密を解き明かすムック『ウルトラQからシン・ウルトラマンまで』から、テレビシリーズ1作品ずつその魅力をお伝えしましょう。

今回はスポーツ根性もの的な要素が織り込まれた、異色のウルトラマンシリーズ、『ウルトラマンレオ』(1974年)です。
半魚人ボーズ星人に膝蹴りでアタックするウルトラマンレオ。  ©円谷プロ PHOTO/講談社

孤独なヒーローが鍛えられてパワーアップ!

ウルトラマンレオに変身するおおとりゲンは、今までのウルトラヒーローのようにM78星雲 光の国からやってきたのではなく、故郷の獅子座L77星をサーベル暴君マグマ星人らの侵略によってすでに失っている孤独なヒーローです。

ゲン/レオは、防衛チームであるMAC〈マック〉隊長であるモロボシ・ダン/ウルトラセブンによって鍛えられたり、指導員として勤める城南スポーツクラブの仲間と訓練をするものの、セブンが第1話で変身不能となったため、第22話で実の兄弟であるアストラが現れるまではウルトラファミリーなどの助けを得ることなく、単独での戦いを強いられていたのです。

そのレオの得意技としては、エネルギー光球、スパーク光線のような光線技、レオブレスレットやウルトラマントを使ったアイテム技もありましたが、やはりここは数々のバリエーションを持つレオキックやハンドスライサーなどの拳法技をあげないわけにいかないでしょう。

襲いかかる衝撃的な運命に打ち勝つ主人公!

レオのピンチに駆けつける双子の弟アストラは、心強い仲間だ。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
特訓によって編み出したきりもみキック、レオ2段蹴り、流れ斬りの技、そして工場の煙突をヌンチャクに変えたレオヌンチャクなど、ウルトラマンレオ独特の技が多く繰り出され、カンフーブーム真っただ中の子どもたちに人気を博しました。

さらに第40話ではMACが全滅し、怪獣に替わってブラック指令に操られる円盤生物が次々と襲来するという、衝撃的な展開が描かれ、民間人となったゲンは人々との交流で成長しつつ、今までの怪獣や宇宙人とは違った姿かたちと能力を持つ円盤生物との戦いを繰り広げていきます。

レオを苦しめた円盤生物とブラック指令、そして元凶の星であるブラックスターがレオと子どもたちによって滅ぼされたのち、ゲンは地球を故郷と心に決めて、ヨットに乗って旅に出るのでした。

『Qからシン・マンまで』でウルトラマンシリーズ史をチェック

『講談社MOOK ULTRAMAN HYSTORICA ウルトラQからシン・ウルトラマンまで』では、『ウルトラQ』から『ウルトラマントリガー』までのウルトラマンシリーズと、『シン・ウルトラマン』を深掘りすることで、ウルトラマンシリーズの歴史を追った一冊です。

ウルトラマンシリーズを観るときのお供として、ウルトラヒストリーを振りかえるテキストとして、ぜひチェックしてみてください。
『講談社MOOK ULTRAMAN HYSTORICA ウルトラQからシン・ウルトラマンまで』(税込定価:1980円)発売中!

ウルトラサブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」は『ウルトラマンレオ』をはじめ、ウルトラマンシリーズが見放題になる動画配信サービスです。

てれびまがじんへんしゅうぶ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga