成果主義は子どもの成長を阻害する! 親が心がけるべきこととは?

AI時代を生き抜く!子どもに身につけさせたい「読解力」 #4

探究学習塾RAKUTO代表:福島 美智子

ここ数年で、オンライン学習は一気に加速しました。  写真:アフロ
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言葉の意味を正しく理解し、物事の要点をわかりやすくまとめる力「読解力」。国の教育方針や社会情勢をふまえると、今後ますます「読解力」が求められる世の中になっていくことが予想されます。

最終回では、親が心がけておきたいポイントについて、アクティブラーニング型の探究学習塾RAKUTO代表の福島美智子さんと、同塾で教務部コンテンツ開発課課長を務める福島万莉瑛さんに伺います。(以下、お二人の話を再構成しました)

(全4回の4回目。#1#2#3を読む)

映像コンテンツは想像の余地がなくなる?

親世代のわたしたちが子どもだった頃に比べて、今の子どもを取り巻く環境は大きく変化しました。特に、YouTubeや、オンラインの授業など、映像のコンテンツが圧倒的に増加。言葉しか情報がない本に比べ、映像には、人物や風景、表情、音などさまざまな情報が含まれています。

本は、行間から人物の表情や風景を想像し、読む人の数だけ物語が広がりますが、映像コンテンツの場合は、正解が一つ。想像の範囲が狭まってしまうのは大きなデメリットといえるでしょう。

ただし、こうした社会の変化は悪い面ばかりではありません。世界や知識の幅を広げてくれるというメリットもあります。そのため、すべて排除するのではなく、うまく使うことが大事。たとえば、YouTubeの映像コンテンツを見たら、その内容をおもちゃで再現してみる、学習コンテンツを選んでみるなど、良い意味で“利用する”という意識を持つと良いでしょう。

親が大切にしたい心がけとは?

連載を通して何度もお伝えしてきましたが、親は待つ姿勢を大事にしてください。「読解力」は一朝一夕で結果は出ません。しかし地道に鍛えていけば、「読解力」が身についているのを感じられる瞬間がやってきます。

私たち親世代は、テストの点数や、順位、偏差値など、数値化できるものに飛びついてしまいがち。もちろん、テストの点数などは大事ですが、そこだけにとらわれていると、子どもの成長を阻害してしまいます。すぐに結果が出なくても、責めずに、その子の成長を気長に見守るようにしてくださいね。

また、現代はさまざまなノウハウが世の中に溢れていますが、その方法が自分の子どもに合うかはわかりません。結果が出ない=うちの子はダメと決めつけるのではなく、「その方法が合わなかっただけ」と思うようにしましょう。親は、自分の子どもは何が得意なのか、何が好きなのかを考えて、その子に合った方法を模索し続けるようにしてくださいね。

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