ムーミンパパの思い出 [新版]

著・原作:トーベ・ヤンソン   訳:小野寺 百合子   解説:冨原 眞弓  

発売日 2025/05/15
価格 定価:748円(本体680円)
ISBN-13 9784065393598
判型 A6
ページ数 304ページ

≪ムーミンみなし子ホームの階段の上に、ごくありふれた買いもの用の紙ぶくろが一つ見つかりました。この紙ぶくろの中にいたのが、ほかでもない、このわたしでした。≫

夏の暑いさかりに、ひどいかぜをひいたムーミンパパは、「若いころのことを書いて、本にしてはどうかしら?」とムーミンママにすすめられます。

すっかりのり気になったパパは、あわれな少年時代から、天才発明家のフレドリクソンとともに大海原や空にのりだしたこと、ムーミンママとの劇的な出会いなどを執筆し、みんなに朗読してきかせます。

竜との戦い、あらしでたどりついた王さまの島……話をきいているスニフやスナフキンは、パパの冒険仲間のロッドユールやヨクサルが、じぶんたちのお父さんだと知って大興奮!

ムーミンパパから読者のあなたへのメッセージがあります。
≪あなたが、わたしの思い出の記をじっくり味わおうとしてくださるのなら、はじめからくり返し読みかえすことを、おすすめします。≫

ムーミンの物語は全部で9冊あります。この『ムーミンパパの思い出(原題 MUMINPAPPANS MEMOARER)』は、
ながく愛読されてきた児童向けのハードカバー版「ムーミン童話集」(1990年初版 全9巻)の改訂版「ムーミン全集[新版]」が2019年に刊行されました。「しょうぎ」を「チェス」、「ウナ電」を「至急電報」、「あわだてクリーム」を「ホイップクリーム」にするなど、いまの言葉にあわせた、より読みやすいムーミンの物語になりました。

講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。2011年には読みやすい文字組の新装版となり、長くご愛読いただきましたが、本書は、2025年ムーミン誕生80周年記念として、2019年の改訂版のテキストにあらためた[新版]です。トーベの手になる61点もの挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。


《収録》
解説……小野寺百合子
ムーミン谷の魅力3『ムーミンパパの思い出』うそも、まことも、なんでもあり……冨原 眞弓 


*中学生以上漢字にふりがな

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