ご当地キャラが大さわぎ☆東北はっけんミステリー!【青森編 第3回】

思いもよらぬ真相が!?「縄文ヒーローズVS.大怪盗ジョモルイ」風祭千 (3/3) 1ページ目に戻る

風祭 千

再びのタイムスリップ!

──まぶしい光が消えたとき、4人は見なれた三内丸山遺跡の展示室にいました。

ガラスケースを見たさんまるは、思わずさけびます。

「あーっ……あった!」

なんとそこには、いつものように、ドグウちゃんが胸を張って立っていました。きちんと元の場所に、戻っていたのです。

「ジョモルイ……ドグウちゃんを返してくれたんだね」

ジョモルイは、ドグウちゃんを持って別の時代に消えたわけじゃありませんでした。さんまるの思いが、ちゃんと届いていたのです。

「よかった……ほんっとうによかったよ!」

ほっとして涙ぐみそうなさんまるの耳に、かすかにジョモルイの声が聞こえたような気がしました。

──大切なものを守ろうとするキミたちの心こそ、本当の宝なのかもしれないね。

こうして、縄文ヒーローズはドグウちゃんを取り返したのでした──めでたし、めでたし。

……かと思いきや。

「あーーーっ!!!」 

いのるんのさけび声が、遺跡中にこだましました。

「ど、どうしたの!? また何かぬすまれた!?」

みんながバタバタかけよると、いのるんは、しょんぼり顔で言います。

「……たいへんるん。縄文時代に……サバ缶、置いてきちゃったるん……」​

「えぇぇぇえーっ!?」

次の日の朝、テレビではこんなニュースが流れていました。

「三内丸山遺跡の発掘現場──土器の中からなんと、令和時代のサバ缶が発見されました! 世紀のミステリーです!」

画面には、びっくり顔の発掘作業員さんがサバ缶を持っている映像が映っています。

「……すごいことになっちゃったるん……」

「また縄文時代に行って、サバ缶を回収するモン♡」

「あはは、そうしよー!」

時空をかける縄文ヒーローズの冒険は、まだまだ続く……のかもしれません。

これからもドグウちゃんがみんなに大切にされますように。 次回は【秋田編】! お楽しみに!

世界遺産

「世界遺産」は、世界の人たちみんなで大切に守っていこうと決められた、特別な場所や建物のこと。その中でも「世界文化遺産」は、人が作った建物や町、遺跡などで、人類みんなの歴史や文化を伝える大切なものを指しているよ。例えば、日本では奈良県の「法隆寺」や兵庫県の「姫路城」、そして三内丸山遺跡をふくむ「北海道・北東北の縄文遺跡群」などが世界文化遺産に選ばれています。(写真は三内丸山遺跡)

©JOMON ARCHIVES=縄文遺跡群世界遺産保存活用協議会

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風祭 千
かぜまつり せん

風祭 千

作家

青森県青森市出身・在住。青森公立大学地域みらい学科卒業。東北児童文芸サークル「みちのわ」メンバー。 作品に「チューニング!」(文芸社)、「真夜中を切り裂け!僕らをつなぐビブリオバトル」(文芸社)がある。東津軽郡外ヶ浜町の観光パンフレット「つむぐ外ヶ浜」に短編小説「今日、風の岬を目指す者は」を寄稿。

青森県青森市出身・在住。青森公立大学地域みらい学科卒業。東北児童文芸サークル「みちのわ」メンバー。 作品に「チューニング!」(文芸社)、「真夜中を切り裂け!僕らをつなぐビブリオバトル」(文芸社)がある。東津軽郡外ヶ浜町の観光パンフレット「つむぐ外ヶ浜」に短編小説「今日、風の岬を目指す者は」を寄稿。