
雨のおうち時間が充実! 子どもにプレゼントにしたい「雨の絵本」3選[絵本専門店の書店員が選出]
子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #19~雨の日が楽しくなる絵本~ (3/4) 1ページ目に戻る
2026.06.09
雨の日におつかいを頼まれたら……
次にご紹介するのは、絵本作家・さとうわきこさんの大ベストセラー絵本『おつかい』(福音館書店)。1974年にペーパーバック(カバーがないソフトカバーの本)版が刊行されてから、50年以上も愛され続けている名作です。
私は子どものころから、この絵本が大好き。自分の子どもにも読み聞かせ、もう何度読んだかわかりません。子どもたちも目をキラキラさせながら読んでいたので、いつの時代も楽しめる一冊なのだと思います。
ある雨の日、女の子はお母さんにおつかいを頼まれました。
「おつかい いってきてちょうだい」
「いやあよ、あめが ふってるんだもの」
「あしが ぬれちゃうんだもの」
「ふくが ぬれちゃうよ」
……などと、女の子はあれこれ言い訳を並べながら、なかなかおつかいに出かけようとしません。ついには「はやく いきなさい!!」と、お母さんに𠮟られてしまいます。
しかし、「おおみずになったら、どうする?」「ボートが ひっくりかえったら?」と、女の子の想像はどんどん膨らんでいきます。
そうしてお供のネコやネズミを巻き込みながら、大騒ぎの末、ようやくおつかいに出かけるのですが──。
最後にはマンガのようなオチが待っていて、思わずクスッと笑ってしまいます。雨が続くと、たしかにゆううつですよね。「わかるよ~」「おつかい、行きたくないよね~」と、女の子に共感しながら親子で楽しんでほしい一冊です。
絵もまた素晴らしく、かわいくて、ちょっと生意気な等身大の女の子をユーモアたっぷりに描いています。
それにしても、絵本にお母さんの顔は一度も描かれていませんが、一体どんな表情をしているのでしょう? 呆れているのか、それとも、優しく見守っているのか。想像をめぐらせながら読むのもおもしろいと思いますよ。
*読み聞かせ 3さいくらいから
*ひとり読み 5さいくらいから




































