
【偏食克服レシピ:ほうれん草】子どもの偏食の原因を知って克服! 思わずおかわりしたくなるとっておきレシピ
子どもの苦手な野菜がおいしいに変わるレシピ #8【ほうれん草】 (3/3) 1ページ目に戻る
2025.11.19
ライター・料理家:越野 美樹
ほうれん草の繊維をやわらげて偏食を克服!
子どもがほうれん草を嫌いなもう一つの理由は、繊維の食感です。
ほうれん草には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が含まれており、健康にはいいものの、繊維が口に残る感覚を苦手と感じる子どもも少なくありません。
また、加熱が不十分で繊維が硬く残ったり、逆に加熱しすぎて全体が水っぽくなったりすると、食感が気になって箸が進まなくなることもあります。
ほうれん草の繊維をやわらげるコツは、3つあります。
【子どもの偏食克服ポイント2 ほうれん草の繊維をやわらげて偏食を克服】
●細かく刻む
→ほうれん草を細かく刻むことで繊維が短くなり、口に残りにくくなります。みじん切りにして他の食材と混ぜると、さらに気にならなくなります。
●ゆで時間を調整する
→ほうれん草をゆでる時間は1~2分が目安ですが、繊維が気になる場合は少し長めにゆでると柔らかくなります。ただし、ゆですぎると水溶性ビタミンが流出するため注意が必要です。
●とろみのある料理にする
→卵とじ、あんかけ、クリーム煮など、とろみのある料理にすることで、ほうれん草の繊維が気にならなくなり、飲み込みやすくなります。
ふたつめのレシピは、ほうれん草をたっぷり使った「ほうれん草入りカニカマ卵」です。ふわふわの卵ととろみのあるあんが、ほうれん草の繊維を包み込み、食感が気にならなくなります。
ほうれん草入りカニカマ卵
【材料】2人分
ほうれん草 80g
かに風味かまぼこ 3本(約30g)
卵 2個
塩 少々
ごま油 大さじ2
【あん】
だし汁 150ml
本みりん 大さじ1
酢 大さじ1/2
しょうゆ 大さじ1
片栗粉 小さじ2(同量の水で溶く)
【作り方】
1.鍋にたっぷりの湯を沸かして沸騰させ、塩小さじ1/2(分量外)を入れる。ほうれん草を加えて再沸騰したら、裏返し、ざるにあげる。冷水にとってさらしてから水気を絞り、1cm幅に切る。
2.かに風味かまぼこは手で細かくほぐす。
3.ボウルに卵を割り入れてよく溶きほぐし、1、塩を加えて混ぜる。
4.フライパンを中火で熱してごま油を入れ、3を一気に流し入れる。大きく混ぜながら半熟状になったら裏返し、器に盛る。
5.小鍋にだし汁と本みりん、酢、しょうゆ、2を入れて中火にかける。沸騰したら弱火にし、同量の水で溶いた片栗粉をまわし入れ、よく混ぜたら火を止める。
6.4に5をかける。
どんぶりにご飯を入れて、卵とあんかけをのせてもおいしくいただけます。ご飯と一緒に食べることで、ほうれん草の食感がより気にならなくなります。
ほうれん草の偏食を克服するための工夫
ほうれん草特有の苦みやえぐみ、繊維の特徴を知り、下ゆで、切り方、合わせる食材を工夫すると、ほうれん草の偏食が克服できます。
今回ご紹介した料理以外にも、ほうれん草が食べやすくなる料理はたくさんあります。
・ほうれん草のサーモンクリームパスタ
玉ねぎとサーモンを炒めて牛乳を加え、塩・こしょうで味を整えて、ゆでたほうれん草を加えたクリームソースのパスタ。クリーミーでほうれん草の苦みやえぐみが気になりません。
・ほうれん草のツナマヨ和え
ゆでたほうれん草とツナ缶を、マヨネーズで和えるだけ。子どもが大好きな味つけで、思わず箸が進みます。
・ほうれん草のチーズチヂミ
ボウルで卵を溶き、シュレッドチーズ、ゆでたほうれん草、薄力粉を加えて焼いたチーズチヂミ。苦みやえぐみ、繊維ともに気にならなくなります。
細かく刻む、アクをしっかり抜く、バターや乳製品の脂肪分でコーティングする。お子さんが「これなら食べられる」と感じる方法を、6つのコツから見つけてみてください。
嫌いな原因さえわかれば、ほうれん草克服への道は開けます!




































越野 美樹
1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook
1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook