【かまぼこ料理】「MOTTAINAI」 台所から未来の子どもを支えるごはん
もったいない・つづけられる・伝統食! #13【かまぼこ】「かまぼこアレンジ」
2023.12.19
ライター・料理家:越野 美樹
「食べたいものは自分で作る!」をモットーに、料理家・越野美樹さんが「日本の伝統食材」を使ったレシピを提案する連載。
ロハス、エシカル、SDGsなどのオシャレな横文字ではなく、毎日のベタでリアルな生活の中から生まれた身近な知恵……。
小さい子がいて忙しくても、ゆるく続けられる台所仕事の「MOTTAINAI」を、具体的な実践方法を交えてお伝えします。
13回目のテーマは、「かまぼこ」。
見た目も楽しく、子どもも喜ぶかまぼこピンチョス、かまぼこのアボカドチーズフリット、かまぼこのたらこマヨサラダの3種をご紹介します。
思わず一緒に作りたくなる「お手伝いポイント」も載せていますので、親子で一緒に楽しんでくださいね。
「MOTTAINAI」 台所から未来の子どもを支えるごはん 全シリーズを読む
かまぼこってそもそも何?
かまぼこはお好きですか?
かまぼこ……よく考えてみると不思議な音を含んだ名前ですが、由来は知っていますか?
起源はとても古くて諸説ありますが、すり身を棒に塗りつけて焼いたちくわ型の練り製品が、かまぼこの始まりといわれています。
この形が蒲(がま)の穂や、鉾(ほこ)という昔の武器に似ていたことから、かまぼこと名づけられました。
また、「かまぼこはお正月に食べるもの」というイメージがありますが、それはどうしてなのでしょう?
紅白かまぼこの赤い色は魔除け、白い色は清浄を表し、また半円形の形が初日の出を連想させるからといわれています。
かまぼこのレシピをご紹介する前に、かまぼこについて詳しくみていきましょう。
かまぼこの豆知識
かまぼこは、スケトウダラやグチなどの魚の頭や内臓を取り除き、水にさらして脱水し、ミンチにしてから調味料などを加えて練り、成形して加熱します。
加熱方法はいくつかあり、板に乗せて蒸すと蒸し板かまぼこに、ゆでるとはんぺんやなると、つみれなどになります。
ほかに笹かまや伊達巻きなどの焼きかまぼこ、さつま揚げなどの揚げかまぼこなどがあります。
かまぼこはタンパク質が豊富に含まれ、人間に必要な必須アミノ酸をバランスよく含みます。
また、すり身状になっているので消化が良く、効率的に体に吸収されます。
DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸、カルシウムなども豊富に含まれているので、成長期のお子さんにもぴったりの素材。
積極的に食べたい食材です。
今回は、蒸し板かまぼこを使った、子どもも喜ぶ3品のレシピをご紹介します。