【高野豆腐料理】「MOTTAINAI」 台所から未来の子どもを支えるごはん
もったいない・つづけられる・伝統食! #12【高野豆腐】「高野豆腐アレンジ」
2023.11.20
ライター・料理家:越野 美樹
目次
「食べたいものは自分で作る!」をモットーに、料理家・越野美樹さんが「日本の伝統食材」を使ったレシピを提案する連載。
ロハス、エシカル、SDGsなどのオシャレな横文字ではなく、毎日のベタでリアルな生活の中から生まれた身近な知恵……。
小さい子がいて忙しくても、ゆるく続けられる台所仕事の「MOTTAINAI」を、具体的な実践方法を交えてお伝えします。
12回目のテーマは、「高野豆腐」。
見た目も楽しく、子どもがパクパク食べる高野豆腐クラブハウスサンドイッチ、高野豆腐ハムチーズカツ、高野豆腐プディングの3種をご紹介します。
思わず一緒に作りたくなる「お手伝いポイント」も載せていますので、親子で一緒に楽しんでくださいね。
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煮物だけじゃない! 汁物、揚げ物、スイーツにも使える高野豆腐
最近、高野豆腐を食べていますか?
乾物である高野豆腐は日持ちがし、常備しておくと便利な食材です。
ただ、含め煮などの煮物に使うことが多く、キシキシとした独特の食感があるので、苦手なお子さんもいるかもしれません。
高野豆腐は、煮物だけでなく、汁物や揚げ物、スイーツなど、いろいろなお料理に使えるので、我が家では高野豆腐は日頃からよく使います。
今回はそんな高野豆腐を使って、子どもが思わず手を出すような、見た目も楽しく、美味しく食べられるお料理を3品ご紹介します。
その前に、高野豆腐についてご紹介します。
高野豆腐の豆知識
高野豆腐は、豆腐を凍らせてから溶かし、水気をしぼって乾燥させた凍(こお)り豆腐です。
同じ凍り豆腐でも、東北地方や甲信越地方で作られている凍(し)み豆腐は、脱水せずにそのまま凍らせ、乾燥させます。
高野豆腐は高野山で精進料理の食材として作られ、江戸時代にはお土産物として全国に広まっていきました。
高野豆腐は乾物なので、お豆腐の栄養が凝縮されていて、なかでも植物性タンパク質が豊富です。
なんと高野豆腐の半分以上がタンパク質で、鉄分やカルシウムも豊富なので、成長期のお子さんに積極的に食べてもらいたい食材です。
高野豆腐は50度くらいのお湯で10分くらい戻すとふっくら仕上がりますが、時間のないときは熱湯で5分くらい戻しても食べられます。
ボウルに高野豆腐を入れてお湯を注いだら、余裕があるときは落としブタをして、1〜2分たったらひっくり返すと、芯までまんべんなく戻ります。
乾物は時間がかかるイメージですが、高野豆腐を戻している間にほかの作業ができるので、案外、気にならないものです。
今回は、高野豆腐を使った、子どもも食べやすいお料理3品をご紹介します。