【梅干し料理】「MOTTAINAI」 台所から未来の子どもを支えるごはん

もったいない・つづけられる・伝統食! #18【梅干し】「梅干し料理」

ライター・料理家:越野 美樹

子どもも思わず手を出したくなる、梅干し料理3品。 手前:梅干しとチーズのスティックフライ 左奥:ちくわときゅうりの梅干しマヨサラダ 右奥:豚しゃぶ梅干しうどん 写真:越野美樹
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「食べたいものは自分で作る!」をモットーに、料理家・越野美樹さんが「日本の伝統食材」を使ったレシピを提案する連載。

ロハス、エシカル、SDGsなどのオシャレな横文字ではなく、毎日のベタでリアルな生活の中から生まれた身近な知恵……。

小さい子がいて忙しくても、ゆるく続けられる台所仕事の「MOTTAINAI」を、具体的な実践方法を交えてお伝えします。

18回目のテーマは、「梅干し」。梅干しの酸味成分が腸を刺激するとあって、近年はデトックス効果のある食材としても注目されています。

子どもでも食べやすいメニュー、「ちくわときゅうりの梅干しマヨサラダ」「梅干しとチーズのスティックフライ」「豚しゃぶ梅干しうどん」の3種をご紹介します。

思わず一緒に作りたくなる「お手伝いポイント」も載せていますので、親子で一緒に楽しんでくださいね。

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梅干し料理のススメ

梅干しを食べていますか?

これからやってくる暑くてムシムシする季節には、梅干しを食べるのがオススメです。

梅干しを食べたことがある人は、あの酸っぱさを思い出すだけで唾液が出ますよね。

酸味と塩分のある梅干しは、昔からご飯のお供に食べられてきました。

左奥から、干していない梅漬け、赤しそを加えた赤梅干し、白梅干し。手前は小梅干し。 写真:越野美樹

大人には美味しいと感じる梅干しですが、子どもの場合はそのまま食べるのには抵抗がある子もいますよね。

今回は、子どもにも食べやすい、梅干しを使った料理3品をご紹介します。

その前に、梅干しについて学びましょう。

梅干しの豆知識

梅の実は中国原産で、最初は漢方薬として日本に伝えられました。

梅干しは平安時代ごろから作り始められ、武士や貴族に薬に近いかたちで使われました。

庶民の食卓にのぼったのは、江戸時代ごろ。

「梅はその日の難逃れ」ということわざがあるように、殺菌効果と保存性があるため、日本人の暮らしに欠かせないものとなりました。

梅干しを塩漬けにしてガラス瓶に保存し、夏土用が明けたころ、ザルにあげて三日三晩、天日に干します。写真は白梅干し。 写真:越野美樹

梅干しに含まれるクエン酸は、唾液を出して消化を良くしたり、疲労回復などの効果があるといわれています。

また、殺菌効果も期待できるので、お弁当に入れるのも定番です。

今回は、梅肉を使って、子どもが食べやすい料理3品をご紹介します。

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