「ママあれどこ?」が消えた「ラベリング収納」 子どもの「片付け」や「お手伝い」が自然と身につく

(2/2) 1ページ目に戻る

コクリコサポートエディターズ:松永 祐子

「自分でできる」の成功体験!冷蔵庫ラベリングのコツ

まず用意するラベルは、最初からきれいにそろえる必要はありません。わが家ではラベルライター(テプラ)を使いましたが、100円ショップのマスキングテープやシールに手書きするだけでも、子どもが見てわかれば十分です。

子どもがひと目でわかる冷蔵庫にする

はじめに着手したのは、私のストレスが大きかった冷蔵庫です。以前は、大人が使いやすい配置で、自分さえ場所を把握していれば問題ないと思っていました。

しかし、子どもが自分で動くには、「探す→使う→戻す」までを一人で完結できる仕組みが大切です。改めて、子ども目線で冷蔵庫の中を見直しました。

「ごはんの友」「ふりかけ」などスッと頭に入る名前をつけて見やすい場所に配置しました
すべての画像を見る(全9枚)

例えば、ふりかけ、鮭ほぐし、ごまなど、ご飯にかけるものは1つのケースにまとめ、ケースの正面に大きく「ごはんの友」とラベリング。他にも冷蔵庫のドアポケットに「朝食セット」「調味料」と貼り、一目で探せるように工夫しています。

冷蔵庫のドア部分の卵の上に「朝食セット」を配置。子どもたちがよく使うポン酢やソースは「調味料1」、香辛料などは「調味料2」として分けています。

ついついおしゃれな英語表記にしたくなりますが、子どもの読みやすさを優先し、日本語で大きく見やすく貼るのがポイントです。

ラベリングで子どもの行動は劇的に変わる

小さな工夫で、思っていた以上に子どもたちは自分で動けるようになりました。

長男は好きな調味料を自分で取りにいき、使ったあとも元の場所に戻せるように。次男は、以前は食卓の調味料をカウンターに置くだけだったのが、ラベルを見て迷わず冷蔵庫まで戻せるようになりました。

ラベリング効果は料理中にも感じています。「片栗粉取ってくれる?」と声をかけるだけで、迷わず動いてくれるようになり、ご飯づくりにも余裕が生まれました。

以前は袋のまま適当に入れていましたが、小4の次男でも手が届くよう取っ手つきの容器に入れてラベリング。すると、必要なものを迷わず取り出せるようになり、お手伝いもスムーズになりました。

「冷蔵庫はママが管理するもの」という意識が「家族みんなの共有スペース」へと変わったことも大きな変化です。

すべて自分がやらなきゃという思い込みが少しゆるみ、気持ちが楽になったことが何よりの収穫でした。

▼めくれば、ぴたっ! 新感覚の穴あきしかけ絵本▼

おかたづけ できるかな?

おかたづけ できるかな?

コンノ ユキミ(作)

発売日:2021/09/24

価格:定価:本体1100円(税別)

【応用編】家中の「どこ?」をなくすラベリング術

冷蔵庫での成功をきっかけに、家中の「どこ?」と聞かれがちな場所にもラベリングを広げました。

文房具、衣類収納、救急用品など、日用品の収納ケースにもラベルをつけていきます。冷蔵庫と同じように、子どもが迷わず出し入れできる環境を整えました。

便利な引き出し型の収納。ラベリングがあると片付けるときにも迷いません。

今では大体の場所を伝え「ラベルを見て探してね」と声をかけるだけで、自分でお目当てのものを探せるようになりました。

使った後に元の場所へ戻す習慣もつき、親が一緒に探したり片付けたりする手間が激減しています。

ラベルを貼っても効果なし? 失敗した例と成功のコツ

効果がないのは「行動を促す」あいまいなラベル

ラベリングの効果を感じなかったのは「行動を促す」系のラベルです。

例えば、洗面所の入り口の柱に「くつした」「コチラ→」と書いたラベルを貼り、脱いだ靴下を洗濯カゴに入れるよう促してみました。

しかし、最初のうちは目に入っていたようでも、次第に見慣れてしまったのか効果は続かず、靴下は相変わらずリビングに置きっぱなしでした。

いつもリビングで靴下を脱ぎっぱなしにする子どもを見かねて、洗面所の入り口に貼ってみましたが、完全スルー、効果なしでした。

また、インテリア重視で英語表記にしたり、文字を小さくしたりすると、子どもの目には留まらないようです。

うまくいったのは「その場でできること」を書いたラベル

一方で、行動を促す系でも1回目から効果を実感し、今も意外なほど定着しているのが、お風呂の入り口に貼った「フタシメタ?」というラベルです。

お風呂を出るときに必ず目に入り、その場でふたを閉められます。さらに「フタシメタ?」という短く目立つ言葉にしたことで、子どもにも伝わりやすかったのだと思います。

「何か貼ってある」と言ってお風呂を出てきた次男。お風呂のふたはしっかりとしまっていて効果抜群でした!

▼ものを大切にする心が育つ、名作絵本▼

もったいないばあさん

もったいないばあさん

真珠 まりこ(著)

発売日:2004/10/08

価格:定価:本体1500円(税別)

「教える」から「自分で動ける仕組み」へ

ラベリングを通して、ラベルは単なる整理整頓ではなく、子どもが自分で動きやすくなる工夫でもあると感じました。自分の目で見て認識できる環境が整うと、迷いなく自ら動き出すことができます。

私自身も「取って」「どこ?」と頼まれることが減り、家事の手を止める場面が少なくなりました。小さなストレスが減ったことで、気持ちにも余裕が生まれたと感じています。

まずは、お子さんがよく「どこ?」と聞く物の収納場所に、ラベルを貼ってみてはいかがでしょうか。


※記事内写真はすべて撮影:松永祐子

コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。

あわせて読みたい

この記事の画像をもっと見る(全9枚)

前へ

2/2

次へ

46 件
松永 祐子
まつなが ゆうこ

松永 祐子

Yuko Matsunaga
AnyMaMa(エニママ)ライター

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 兵庫県神戸市在住。2013年、2016年生まれの3歳差兄弟を育てる母。夫の転勤に同行し九州と中国地方への転居を経て現在に至る。秘書や大学事務などを経験し、現在はリモートワークでライター・オンライン秘書として活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 兵庫県神戸市在住。2013年、2016年生まれの3歳差兄弟を育てる母。夫の転勤に同行し九州と中国地方への転居を経て現在に至る。秘書や大学事務などを経験し、現在はリモートワークでライター・オンライン秘書として活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

コクリコサポートエディターズ

コクリコサポートエディターズ

Cocreco Support Editors
編集者・ライター

コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。 AnyMaMa公式HP:https://anymama.jp/  X:https://twitter.com/AnyMaMaJP Instagram:https://www.instagram.com/anymama_official/

コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。 AnyMaMa公式HP:https://anymama.jp/  X:https://twitter.com/AnyMaMaJP Instagram:https://www.instagram.com/anymama_official/