不登校のキミはどう生きるか? 鴻上尚史が解く「不登校」の背景 学校・教師が抱える問題とスマホの悪影響

シリーズ「不登校のキミとその親へ」#8‐4 作家・演出家の鴻上尚史さん~学校とスマホ~

作家・演出家:鴻上 尚史

不安や怒りで一番、心が揺れ動いたのは自身も10代のころだったという鴻上尚史さん。著書『君はどう生きるか』(講談社)では、生きることに戸惑い迷う10代の「キミ」へ向けてのメッセージを詰めた。  写真:日下部真紀
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作家・演出家の鴻上尚史さんは、俳優、映画監督、ラジオ・パーソナリティなど多彩な経歴の持ち主。また、小学校教師の両親に育てられた影響もあってか、子どもや教育についても多くの著書等で発信し続けています。

今年(2024年)6月に刊行した著書『君はどう生きるか』(講談社)では、現代を生きる10代の「キミ」へ向けて、生きるヒントを真面目に考えつづったといいます。

本のタイトルが「君たち」ではなく「君」なのは、今の子どもは「君たち」とひとくくりにできない一人ひとりが本当に違う「多様性」の時代の子どもだからです。

不登校30万人時代の今、鴻上さんが考える学校の問題や子どもたちについて、伺います。

※4回目/全4回(#1#2#3を読む)公開日までリンク無効

●鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)PROFILE
作家・演出家。1958年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。1981年に劇団「第三舞台」を旗揚げ以降、数多くの作・演出を手がける。紀伊國屋演劇賞、岸田國士戯曲賞、読売文学賞戯曲・シナリオ賞など受賞。エッセイスト、小説家、テレビ番組司会、俳優、映画監督、ラジオ・パーソナリティなど幅広く活動。『君はどう生きるか』(講談社)ほか、著書多数。

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