令和の「不登校問題」 現役教師が明かす学校側のリアルな声!

フリーランスティーチャー・田中光夫先生に聞く、子どもが不登校になったときどうしたらいい? #1 令和時代の不登校の認識と学校側の視点

フリーランスティーチャー:田中 光夫

リアルな教育現場では、令和時代の不登校についてどう思い、対応しているのでしょうか?  写真:アフロ
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小・中学校の不登校児童生徒数は24万人(2021年度)を超え、9年連続で増加を続け、過去最多となっています。

不登校の原因は子どもによってもさまざまですが、不登校とは無縁だったような子が、ある日、突然学校に行けなくなったり、本人ですら学校に行けなくなってしまった理由が分からなく、追い込まれてしまうというケースが増えていると言います。

そんな理由さえも明確にできない状況で、親である私たちは子どもの不登校に直面した際、どのように対応すればいいのでしょうか。これまで多くの教育現場を経験してきたフリーランスティーチャー・田中光夫先生に、令和時代における不登校の認識と、学校側の声をお話しいただきました。

(全3回の1回目)

フリーランスティーチャー
田中光夫(たなか・みつお)


14年間の公立小学校勤務を経て、2016年4月より休業に入る先生の代わりに学校担任をする「フリーランスティーチャー」に。現在までに10の小学校で代替え教師を務める。また、全国で教員の働き方改革を進める「アクティブ・ワーキングセミナー」を開催。

コロナ禍を経て「登校拒否」から「不登校」へ

──田中先生は、現在のフリーランスティーチャーを含め、20年以上小学校の教育現場で活動されていますが、時代の変化と共に、不登校に対する世の中の認識が変わってきたと感じることはありますか?

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