
リアルな日常言葉 海外ドラマで耳にする簡単英語フレーズ【学校でも塾でも習わない ワザあり英語】
「英語でなんて言うの?」 知ってて差がつく“通訳者ママ”の「最新」英語表現 【連載】第25回
2025.09.11
通訳者・翻訳家:神本 亜紀
たとえば、
Guess what?など
〈Guess what?〉の意味は、「あのね、ちょっと聞いてよ!」あるいは「なんだと思う?」。コメディやヒューマンドラマに限らず、さまざまなドラマのシーンで耳にするフレーズです。ワクワクするニュースや驚くような話を切り出すときの定番といえるでしょう。
このほかにも短くて簡単、でもリアルな日常の言葉がドラマにはたくさんちりばめられています。
海外ドラマでよく耳にする
簡単でリアルな英語フレーズ
① Beats me.
直訳すると「私を負かす=お手上げ」という意味なので、転じて「さっぱりわからない」という言葉に。〈I don’t know.〉より砕けた印象で、親しい仲でカジュアルに「知らない」と言うときに使います。
② Are you seeing him?
see someoneで「付き合う」という意味なので、「彼と付き合ってるの?」。〈Are you seeing her?〉で、「彼女と付き合ってるの?」と言い換えられます。
③ You have my word.
「あなたは私の言葉を持っている」ことから、意味は「約束するよ」「信じていいよ」。しっかり約束したいときに使い、ややフォーマルで誠実な響きがあります。
④ Let’s call it a day.
直訳は「これを1日と呼ぼう」。それが転じて「今日はここまでにしよう」という意味になり、その日の仕事や作業を終えるときに使う決まり文句です。日常会話でもビジネスでも使います。
⑤ Let’s take a rain check.
「また今度」「またの機会に」という言葉。rain checkは本来、野球などの試合で、雨で順延した場合に配られる「雨天順延券」のこと。「今回は無理だけど、また誘ってね」というニュアンスがある表現なので、誘いを丁寧に断るときに使います。
これらは、ネイティブもよく使うリアルな英語フレーズです。会話の中でさりげなく使うと、英語が板についている雰囲気も出るでしょう。
あき先生のチャットルーム
〈Yes, sir.〉は男性に対する言葉。では、女性は?
警察ドラマなどでよく聞く〈Yes, sir.〉という言葉。sirは基本的に目上の男性に対する敬称なので、女性には別の言葉が使われます。
〈Yes, sir.〉の女性版の言い方は?
相手が女性で、目上または上司の場合は、〈Yes, Ma'am.〉。
ma'am=madamの短縮形。
読み方は「イエス、マアム」。
私が30代半ばだったときのこと。あるカフェレストランで店員さんから〈Yes, Ma'am.〉と受け答えされて、とてもショックを受けた記憶があります。
「マアム」といえば、某社のお菓子しか頭に浮かばず、アメリカの「田舎のお母さん(country ma'am)」のイメージだったので、「おばさんに見えたのかなー。トホホ」と思ったからです。
しかしその後、友人にma'am=madamだと聞いたほか、それが丁寧な言い方とも教えてもらいました。記憶に残る英語学習になりました。
かつては“英語音痴”……第2子出産後の30歳から英語を学び直し、今は通訳者・翻訳家として活躍する神本亜紀(かんもと あき)さんの「英語勉強法」を解説した記事は⬇︎下のバナーからどうぞ!
【関連書籍】
神本 亜紀
大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/
大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/