成績ビリの女子中学生が早稲田大学国際教養学部へ合格するまでの子育て術

【コーチング子育て】子どもの個性を見抜き、教えずに導く方法 #3

SoZo株式会社 代表取締役:あつみ ゆりか

誰よりも親が子どもをホメることが、親の声が届く関係構築につながる

こんな話をすると「うちの子は素直に聞いてくれない」「勉強のことを話したがらない」というお悩みをお母さん方から、よく聞きます。しかし、子ども側に聞くと「うちのお母さんは怒ってばかり」「勉強していないと決めつけてきてムカつく」などの声も聞きます。

また保護者会などでお母さんが「うちの子どもはこんな悪いところがある」というできない子自慢をしている場面もよく見ます。

日本には昔から「つまらないものですが」とか「うちの愚息が」とか謙遜する文化があります。しかし子育てにおいては、こうした謙遜やネガティブな声がけは子どもの自己肯定感ダウンにつながってしまいます。

昨今、「自己肯定感が低い子は新たに挑戦することを嫌う」というデータも出ているように、前向きに戦う力を育むためにも日ごろからの親の声掛けはとても重要です。

ちなみに私は、ママ友たちとの集まりの際、子どもの悪いところを言ったことはありません。逆に「うちの子はこんなに一生懸命だ」という話をします。

子どもに対しても、できていないところに目を向けるのではなく、できているところに目を向けて言葉にする。例えば長女であれば「こんなに勉強を一生懸命できる子はいないね。やると決めたことをやり抜く推進力は長所だね!」とか「ママに言われたとはいえ、先生に聞きに行く、を実践できるのはすごいね。素直な子が一番伸びるんだよ」という声掛けを頻繁にしていました。

コツはやった事象をホメる、に加えて、才能に結びつけてホメてあげることです。親に才能を認められて嬉しくない子どもはいませんから。

こうしたポジティブな声掛けが6~7割、改善提案が3~4割くらいにしておくと、子どもはだんだん親の話に耳を傾けてくれるようになっていくのです。

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