
1歳から1歳6ヵ月ごろの「離乳食」完了期の進め方 「誤飲」を防ぐ食材の切り方と工夫
管理栄養士に聞く、段階別の離乳食のポイントと進め方 #5 ~離乳食完了期の進め方編~ (4/4) 1ページ目に戻る
2026.03.26
管理栄養士:中村 美穂
1日の献立例
【完了食1日の献立例】
1回目:食パンスティック、肉団子とほうれん草のスープ
おやつ:バナナ
2回目:親子丼
おやつ:おにぎり
3回目:にんじん海苔おにぎり、にんじんスティック、煮込みハンバーグブロッコリー添え、トマト豆腐みそ汁
「おにぎりは手づかみしやすい俵形にします。海苔は貼り付くので、小さくちぎって貼り付けるとベタつかず持ちやすくなりますよ。あとは薄く味を付けた大人と同じメニューでOK。
大人のように“順番食べ”はできないから、ワンプレートで出すより順番に出したほうが食べやすいですね。
特に自分で食べる練習をする時期なので、『おかずから出して炭水化物で調節し、スープで口をキレイにする』といったコース料理のような感じにして、目の前の食事に集中できるようにすると赤ちゃんも食べやすくなります。
おにぎりやハンバーグの中に野菜を入れたり、味噌汁に豆腐を入れたりして、たんぱく質性食品や野菜を1品ではなくさまざまな場所にちりばめるのもポイント。
また、にんじん、ブロッコリーなど、単品の野菜も与えるようにしましょう。『単品を見せつつ、混ぜ込んだおかずから栄養補給をする』という合わせ技で、すぐには食べなくてもいずれ食べることができるようになります」(中村先生)
こんなときどうする?
Q.赤ちゃんが離乳食を食べてくれません。
A.赤ちゃんは集中力が短く、動き回ることも多いです。また、食べムラが出る時期でもあります。元気に成長していれば気にしなくていいので、焦らずゆっくり続けましょう。
ただ、栄養が不足しているなどママパパだけでは判断できないこともあるので、場合によっては医師に相談することも必要です。栄養が足りていない場合は、医師と相談の上でフォローアップミルクなど補強できる食品を使うのも一つの方法。並行して、授乳も続けましょう。
また、手づかみ食べが楽しくて食べられるようになることもあるので、食材に触れさせることや、大人が美味しく食べているところを見せ続けるようにしましょう。
Q.赤ちゃんが離乳食を食べすぎてしまいます。
A.赤ちゃんが食べすぎてしまう場合、早食い・丸飲みをしていることが多いです。じっくり手づかみ食べをしたり、よく嚙んで食べたりできるようにママやパパがサポートすることが大切です。
また野菜や炭水化物は食べられるだけ食べたとしても、消化不良を起こしていなければ問題ありません。ただし、体重がどんどん増えるなら、授乳を止めてみるなどしてコントロールします。気になる場合は、医師に相談しましょう。
Q.上の子にあげている加工食品を完了期の赤ちゃんに与えても大丈夫でしょうか?
A.ハムやウインナー、ちくわ、かまぼこなどの加工食品も離乳食に使えますが、油分や塩分が多く含まれます。油分や塩分の多いハムやウインナーは湯通しし、塩分が多いちくわやかまぼこは熱湯を回しかけてから与えましょう。
なお、加工品は弾力があって窒息の恐れがあるので、そのまま食べさせずに刻んで何かに混ぜ込んで少量を与えましょう。
────◆────◆────
最後に中村先生から「離乳食は、赤ちゃんの味覚を育てること、固形をよく嚙んで飲み込むなど自分で食べる練習をすることが大切なテーマです。それをサポートするのがママパパの役割。まずは大人がおいしく食べている姿を見せてあげるようにしてください。
また、離乳食は単なる栄養補給ではなく、食事で必要な丈夫な心身の土台を作ることも大事なポイント。ただ、ママパパはがんばりすぎず、ベビーフードを使うなどして、肩の力を抜きながら、貴重な離乳食の時期を楽しんでくださいね」(中村先生)
難しく考えすぎず、ママパパがリラックスして食べることで「食事は楽しいもの」と赤ちゃんが認識できるようになるといいます。食卓を囲む時間がご家族にとっての楽しい思い出になりますように。
取材・文/畑菜穂子
全5回の5回目
1回目:準備編
2回目:初期編
3回目:中期編
4回目:後期編

畑 菜穂子
1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona
1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona
































中村 美穂
管理栄養士・料理家。フードコーディネーター。プラントベースフードアドバイザー。国際薬膳調理師。ローフードマイスター1級。 東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。デリ・レストランの商品開発を経て、保育園栄養士として乳幼児の食事作りや食育活動、地域の子育て支援事業に携わる。2009年に独立、料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。 2021年PLANTBASED DELI&SWEETS aikaを開業、2026年Kind Table阿佐ヶ谷Cooking studio&Cafeを開業準備中。 薬膳、マクロビオティック、ローフードなど食の分野を広く学び、それらを栄養学と融合したプラントベースのレシピを多数提案。 子どもから大人まで、楽しみながら健康につながる食育に取り組んでいる。離乳食・幼児食教室、食育講座等の講師のほか、各種メディア出演・監修、企業向け商品開発監修、書籍/雑誌/広告/生協カタログの監修・レシピ提供・執筆・撮影調理およびスタイリングなどを行う。2児の母 https://www.syokujikan.com/
管理栄養士・料理家。フードコーディネーター。プラントベースフードアドバイザー。国際薬膳調理師。ローフードマイスター1級。 東京農業大学農学部栄養学科管理栄養士専攻卒業。デリ・レストランの商品開発を経て、保育園栄養士として乳幼児の食事作りや食育活動、地域の子育て支援事業に携わる。2009年に独立、料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。 2021年PLANTBASED DELI&SWEETS aikaを開業、2026年Kind Table阿佐ヶ谷Cooking studio&Cafeを開業準備中。 薬膳、マクロビオティック、ローフードなど食の分野を広く学び、それらを栄養学と融合したプラントベースのレシピを多数提案。 子どもから大人まで、楽しみながら健康につながる食育に取り組んでいる。離乳食・幼児食教室、食育講座等の講師のほか、各種メディア出演・監修、企業向け商品開発監修、書籍/雑誌/広告/生協カタログの監修・レシピ提供・執筆・撮影調理およびスタイリングなどを行う。2児の母 https://www.syokujikan.com/