人気YouTuberの夫 子どもができて“ごはん担当”をやめたワケとは

シリーズ「賢人に学ぶ『家族のごはんがしんどい』から解放されるヒント」#1‐1 性教育YouTuberシオリーヌさんパートナー・つくしさん ~家族ごはんを作らない理由~

ライター:畑 菜穂子

夜は冷凍食品とレトルトで“省エネモード”に

料理を休んでも食事をしないという選択はありません。日々のごはんはどうしているのでしょうか。

「大人は冷凍庫にストックしてある冷凍食品や、冷凍ごはんに鮭フレークなど、簡単な食事ですませることが多いです。まだ子どもが小さくて気軽に買い物に行けないので、わざわざ惣菜を買う機会は少ないですね。

子どもの離乳食は、まとめて作って冷凍しておいたものかレトルトです。夜は疲れているので、できる限り省エネモードにしています」(つくしさん)

つくしさん一家の冷凍庫の中身。冷凍食品と離乳食のストックがきれいに並んでいます。  写真提供:つくしさん

毎日の料理をやめているとはいえ、時間や気持ちの余裕があるときは作ることもあるそうです。

「育休からの職場復帰を控えた今は、子どもが保育園に行っている間に少し時間が取れるので、離乳食のストックを作ります。SNSで簡単な離乳食レシピを発信している方、数名を参考にしています。最近は、詩織が離乳食のストック作りを担ってくれることも増えて、とてもありがたく感じています」(つくしさん)

春には近所の無人販売所で購入した旬のタケノコを茹でて、タケノコ料理づくしの「タケノコ定食」を作ったりもしました。

「食べるのが大好き」というお子さんのために作った離乳食の「オムライス風リゾット」と「コーンクリームスープ」。  写真提供:つくしさん
春を感じられる「タケノコ定食」(タケノコの炊き込みご飯、高野豆腐の煮物、タケノコとノビルの酢味噌和え)。  写真提供:つくしさん

料理が義務でなくなった分、「作りたい」「食べたい」気持ちが原動力だった、かつての料理との楽しい向き合い方を取り戻しつつあるようです。

「ラクになれた」と明るく話すつくしさんを見ていると、日々、がまんして「しんどい」を重ねるより、「楽しい」を積み重ねる選択をしたほうが、自身はもちろん家族の幸せにもつながっていくことが伝わりました。

料理をしないと決意することは多少、勇気がいる面もありますが、「家族となごやかに過ごすことが最優先」と考えると、正しい選択といえるのではないでしょうか。

第2回は、「料理がしんどい」と感じるときとその対処法について伺います。

※1=共働き夫婦の家事シェアに関する意識調査(一条工務店)

21 件

つくし

兼業主夫

1997年生まれ、北海道室蘭市出身。助産師で性教育YouTuberのシオリーヌさんのパートナーで、医療系企業に勤務。2022年、第一子の誕生を機に約1年間の育休を取得。現在はパートナーと協力しながら育児に奮闘している。苦手な家事は枕カバーの交換。 YouTubeチャンネル「【性教育YouTuber】シオリーヌ」と、「つくしおりーぬ【仮】」では子育てやパートナーシップに関する動画へ出演している。 ●【性教育YouTuber】シオリーヌ ●YouTube つくしおりーぬ【仮】

1997年生まれ、北海道室蘭市出身。助産師で性教育YouTuberのシオリーヌさんのパートナーで、医療系企業に勤務。2022年、第一子の誕生を機に約1年間の育休を取得。現在はパートナーと協力しながら育児に奮闘している。苦手な家事は枕カバーの交換。 YouTubeチャンネル「【性教育YouTuber】シオリーヌ」と、「つくしおりーぬ【仮】」では子育てやパートナーシップに関する動画へ出演している。 ●【性教育YouTuber】シオリーヌ ●YouTube つくしおりーぬ【仮】

はた なおこ

畑 菜穂子

ライター

1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona

1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona