6児を育てるFP夫婦が驚きの「お金」教育術を明かす 収入を子どもにオープンに話す 欲しいものは「プレゼン」制

FP横山光昭夫婦が「お金」を学べる絵本の作者いとのりけんたろうと対談

ライター:山口 真央

思わぬトラブル! 「お金配り」をしてしまった娘

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横山:ところで、いとのりさんが書かれたポンタの絵本『どうたらふえるかな?』は、子どものお金の教育にバッチリだと思いました。

いとのり:ありがとうございます。みかんは、ポンタが好きな果物です。子どもたちは数えることが好きなので、1個のみかんがどんどん増えていったら楽しいかなと考えました。

横山:そうそう、ポンタは1日1個、おやつにもらえるみかんを増やすために、とっておこうと考えるんですよね。子どもに教えるのが難しいのって、意外とお金のつかい方よりも、とっておき方だと思うんです。

いとのり:なるほど。

横山:ポンタがみかんを増やすためにあれこれと試すのは、投資の考え方と同じ。お金を上手に増やしていくためには、工夫や知恵が必要です。しかもポンタは、増やしたみかんをジュースなどに加工することで、周りの人も幸せにしていきます。

いとのり:僕の息子たちも、長期的な視点でお金のつかい方を考えることができなかったんです。子どもといっしょに、お金のつかい方について理解を深められたらと思い、この絵本をつくりました。

関口:6人の子どもを見てきて思うのは、子どもが正しい金銭感覚を学ぶために、多少のトラブルはあっても仕方がないのかなということです。5番目の娘は小学校3年生のときに、お年玉を友達に配ってしまったことがありました。

いとのり:ええっ!

博美:お友達のお母さんから連絡があって発覚しました。娘はお友達が喜ぶと思って、気軽な気持ちで1000円をあげたみたいです。そのときは慌てましたが、いま振り返ってみるとお金の価値ついて娘と話すいい機会だったなと思います。

いとのり:横山さんのお家でもそんなことがあったのですね。少しホッとしました。

横山:親が何を言っても、結局は本人がつかい方を学ぶしかありませんからね。親が干渉しすぎない程度にフォローしながら、少しずつ正しいつかい方を子どもに学んでもらいましょう。

いとのり:そういえば息子に、ゲーム課金したいと言われたことがありまして。

トラブルを防ぐために 親子でやってはいけないお金の「タブー」

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