親子で水族館なら必見! 「水族館」が絶対に楽しくなる究極の回り方
サカナに特化した本屋「SAKANA BOOKS」が教える水族館のヒミツ#2 水族館の楽しみ方と子どもにおすすめの魚の本
2023.08.04
ライター:星野 早百合
子どもにおすすめのサカナの本3選
絵本や児童書、図鑑など、子ども向けのサカナの本も充実している「SAKANA BOOKS」。水族館に行く前・行った後にも読みたい、子どもにおすすめのサカナの本をセレクトしていただきました。子育て中の大久保さん&船津さんのパパ目線も要チェックです。
大久保さん 未就学児への読み聞かせにおすすめなのが、『ちんあなごのちんちんでんしゃ』。チンアナゴを乗せたちんちん電車がゆったりと海の中を走る、まるでチンアナゴの日常を覗き見ているかのようなストーリーです。
途中、エイやダイオウイカ、リュウグウノツカイなど、さまざまな生きものたちに出会います。「海にはいろいろな生きものが住んでいるんだよ」と、かわいいイラストから、海に生きる生物の多様性を楽しく感じられる絵本です。
船津さん 私には2歳の息子がいるのですが、“チンチン♪”という電車のベルの音の響きが好きなようで、読んであげるとテンションが上がります。ひとりで絵本を読めるようになる、4~5歳のお子さんでも楽しめると思いますよ。
大久保さん イルカ好きなお子さんには、『いるかはさかなじゃないんだよ。』。主人公の男の子・ゆうじは、水族館のイルカショーを観て、イルカがサカナではなく、人間と同じほ乳類だと知ります。お父さんと水族館をまわりながら、そこにいる生きものについて繰り広げる会話が楽しい一冊です。
船津さん ほ乳類と魚類の違いを言葉にして教えるのは、意外と難しいですよね。お父さん、頑張ってます(笑)。
大久保さん 生物について学校で学ぶのは小学校中学年以降だと思いますが、それを意識するきっかけになるかもしれませんね。
船津さん 写真で展開する絵本なら『ジンベエザメのはこびかた』がおすすめです。世界一大きな魚・ジンベエザメを、高知の海から大阪の水族館「海遊館」に運び入れたときの実話をベースにしています。
大久保さん 水族館の中で“生きものの運搬”は、とても大事な仕事。1トンを越えるジンベエザメをどうやって約460kmも運ぶことができたのか。
そこにあったたくさんの苦労と水族館の裏側を知れる、大人が読んでもおもしろい一冊です。お仕事本としても楽しいですし、重機が出てくるので、重機が好きなお子さんも喜ぶと思いますよ。
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取材・文/星野早百合
●SAKANA BOOKS(サカナブックス)
クラウドファンディングで資金を募り、2022年7月にオープンしたサカナ特化型の小さな本屋。サカナをはじめとした水生生物、それらが住む自然環境に関する書籍や図鑑から、サカナが登場する絵本や児童書、文芸、レシピ本、ZINEまで、ジャンルレスに1200冊以上ラインナップ。雑貨や水産加工品の販売も。
【DATA】
東京都新宿区愛住町18‐7(株式会社週刊つりニュース1階)
営業時間/12:00~17:30
定休日/木曜・金曜(その他、臨時休業あり)
【URL】
SAKANA BOOKS(サカナブックス)
星野 早百合
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。