5~6歳おすすめ!「想像力」が膨らむボードゲーム&カードゲーム5選
ボードゲーム・カードゲーム専門店『すごろくや』丸田康司さん推薦 #2 「5~6歳向け5選」
2021.08.30
すごろくや代表:丸田 康司
早くゴールしちゃ“ダメ”なすごろくゲーム
【ゆっくり行こうぜ!】
ベースはすごろくだけど、「早く着いたほうが負け」。粘りに粘って、最後にゴールした人が勝ちという、タイトル通りのユニークなゲームです。
コマはカタツムリ、ボードは野菜畑。手元には常に2枚の野菜カードがあります。
自分の引いた野菜カードから、どちらかのカードを使うか選択します。
その野菜のマス目を進みますが、そこに他の人のカタツムリがいたら、さらにその先の該当する野菜マスにジャンプしなければなりません。
なるべくゴールに近づかないようにするには、どちらのカードを選んで進むのがいいのか? じっくり駆け引きが楽しめます。
ねこに捕まらないようにチーズを集める
【ねことねずみの大レース】
特殊なサイコロを振って、出た目の数だけ自分のねずみを進ませていく、すごろくベースのゲームです。
サイコロの目によっては、ねこが動くこともあります。ねこに追いつかれたねずみは捕まってしまうから、
4〜5匹いる自分のねずみをどんどん進ませないといけません!
しかし、チーズを集めるためには立ち止まることが必要になってきます。ねこに捕まらないように進みながら、なるべく多くのチーズを集める。いわばリスクマネージメントのゲームとも言えます
動かせるねずみがいなくなった時点で、なるべくたくさんのチーズをとっていた人が勝ち。「なぜ負けたのかな」と振り返ることで、どんどん上達することでしょう。
出題者の好みを解き明かした人が勝ち
【かたろーぐ】
セットに入っている4つのカタログを使ってもいいし、身の回りにある、スーパーのチラシなどを使ってもできるという、無限に世界が広がるゲームです。
出題者となったら、まずカタログの中から7つの好きなもの(嫌いなものでもOK)を選んで、印となるコマを置きます。
7つに1位から7位までの順位をつけるのですが、それは他の参加者には内緒。その順位を、質問をしながら他の参加者が当てていくというゲームです。
たとえば出題者が、動物一覧から好きな動物を7つ選ぶ。一番好きなものが象だとすると、出題者は、参加者からの「それは大きいですか」「肉食ですか」などと質問に答えていきますが、「答えたくありません」というのもアリ。
質問が終わったら、参加者は一斉に、予想した1位の動物を「予想ディスク」を使って示します。正解者はハートのコマがもらえ、7位まで終えてハートのコマをたくさん集めた人が勝ち。出題者のことを最もよく分かってくれた人ということですね。
質問タイムで会話が広がり、出題者の感性や好みを探り当てる面白さがあります。子どもにとってはインタビューする側、される側の体験にもなります。
出題者となった時に、みんなが自分に注目し、自分をわかってくれようとすることに、喜びを感じることもありますよ。
第3回は大人も含めて何度でもやり応えがある、現代ボードゲームをご紹介します。
取材・文 浅妻千映子
丸田 康司
株式会社すごろくや代表取締役。テレビゲーム開発に携わったのち、2006年に近代ボードゲーム・カードゲームの専門店『すごろくや』を設立。東京の高円寺と神保町の2店舗がある。海外製ボードゲームの国内向けローカライズやイベント運営、自社ゲームの開発、書籍の発行など多岐にわたる活動をしている。 すごろくや https://sugorokuya.jp/ 主な著書 「おうちでボードゲームforママ&キッズ」(スモール出版)など。
株式会社すごろくや代表取締役。テレビゲーム開発に携わったのち、2006年に近代ボードゲーム・カードゲームの専門店『すごろくや』を設立。東京の高円寺と神保町の2店舗がある。海外製ボードゲームの国内向けローカライズやイベント運営、自社ゲームの開発、書籍の発行など多岐にわたる活動をしている。 すごろくや https://sugorokuya.jp/ 主な著書 「おうちでボードゲームforママ&キッズ」(スモール出版)など。