子どもと新型コロナ　小２男児がワクチン接種した理由　感染症専門医・忽那先生の解説付き

さて、わが家の長男はどうしたかというと「ワクチンを打つ」という選択肢を取ることにしました。周りでは、接種を選択した家庭が少なかったので若干の不安を抱きつつも、打つと決めたらなるべく早く接種してほしい！

2022年３月のころだと大人のワクチン接種予約もずいぶん取りやすくなっていたし、私が把握している範囲で、周りで接種を決めたというご家庭も少なかったので、スムーズに予約が取れると思っていました。

小児ワクチンの接種を受けるためには、各自治体から「接種券」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」が各家庭に届き、ワクチンを受けることができる医療機関や接種会場を探してから、電話やインターネットで予約をする、というのが基本的な予約の流れになります。

わが家は自宅から車で10分程のところにかかりつけの小児科があり、病院のLINE案内からワクチンが打てることがわかりました。そして予約日までに接種券も無事に届きました。

予約開始日は３月４日10時から。ちょうどその日に別件で受診する予定だったので、行ったときに受付で予約しようとのんびり構えていたところ、時すでに遅し！　そのときにはすでに予約がいっぱいでした……。しかも、次回の予約開始も未定という状態。

小児ワクチンの数が少ないのか、みんな打たないと言いつつやっぱり打つことにしたのか、思っていた状況と違うことに慌ててしまいました。

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家族で話し合いを重ねるなかで、ワクチンに対して前向きになっていた息子も「いつ打てるかわからない」という状態になると、また「やっぱり注射いやだな……」と、気持ちが逆戻り。

そのため、接種予約が取れるまでは家庭内でワクチンの話はあえてせず、日常的におこなっている感染予防の徹底に努めました。

その後、５月８日に再度予約が始まり、５月30日に接種予約を取ることができました。

万全の状態で１回目のワクチンが打てるように、接種日まで体調を崩さないようにしないと！　打つまで気を抜くことはできません。

接種日当日の様子や翌日の副反応については、次回で詳しくお伝えします。

取材・文／秋音ゆう

２回目　小２長男が小児ワクチン接種　副反応は？〔忽那先生の解説付き〕
３回目　小２長男がワクチン接種後にコロナ感染！　そのとき家族は？〔忽那先生の解説付き〕

【忽那賢志（くつな・さとし先生】

感染症専門医。国立国際医療研究センターを経て、2021年７月より大阪大学医学部 感染制御学教授。大阪大学医学部附属病院 感染制御部 部長。
感染症全般を専門とするが、特に新興感染症や新型コロナウイルス感染症に関連した臨床・研究に携わっている。