ママのネイル美容「健康な美しい爪」が再注目 美爪の大敵「夏の紫外線」「乾燥」どう予防する?
プロが教える自宅ケア! 自宅で簡単、ママ&子どもの爪ケア #3
2024.08.30
夏の紫外線による乾燥ダメージ、冬の乾燥は、実はお肌だけでなく「爪にも影響大!」ということをご存知でしょうか。乾燥は知っているけれど、紫外線に対してはケアをしてこなかったというママも多いかもしれません。
しかしケアを怠ると、爪が乾燥してヒビや割れなどのトラブルを招くことにも……。
連載第3回は、季節に応じた爪のお手入れの大切さや対策法について、NPO法人ネイリスト協会会長の木下美穂里さんにお話をうかがいました。
また、世界と日本におけるネイル文化の変遷やネイルのトレンドについても紹介します。マニキュアやネイルアートが好きなママはぜひチェック(全3回の3回目。#1、#2を読む)。
◆木下 美穂里(きのした みほり)
㈱ユミ・クリエイション代表取締役社長。NPO法人日本ネイリスト協会理事・名誉本部認定講師。エステティシャン、美容家、メークアップアーティスト、ネイリストとしての長年のキャリアを生かし、ネイルサロン、スクールの運営、ビューティーイベントやオンラインイベントのプロデュースや、「ネイルパーフェクトマニュアル」「ビューティフルネイル」など著書多数。
「健康な爪から美しい爪への秘訣」の連載は全3回。
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※公開日までリンク無効
夏の紫外線乾燥から爪を守る方法
夏の強い紫外線から爪を保護するためには、どのような対策が効果的でしょうか。この点について、木下さんは次のように話します。
「夏の乾燥は爪とその周りにダメージを与え、さまざまなトラブルをもたらします。乾燥は爪のトラブルを引き起こす可能性があるため、夏場でも冬と同じように、水分と油分のバランスを保つケアが不可欠です。
手は日々、紫外線にさらされる部位であり、乾燥へのリスクが増している部分です。このため、日常的に適切なホームケアを施すことが、紫外線によるダメージを最小限に抑え、健康な爪を維持する上で重要になります。
UVクリームやハンドクリームの活用が推奨されますが、ここで注意したいのがSPF値です。UVクリームなどにはSPF値が記載されていますが、この数値が高い製品は逆に乾燥の原因となる場合があります。日常使用するのであれば、SPF値が高すぎない製品を選んでもいいでしょう。
特に、肌が敏感な方やアレルギーがある方は、SPF値の低い物選ぶのがオススメです。
これらの製品をこまめに塗り直すことで、効果的に紫外線対策ができます。手を洗ったあとにも再度、塗り直すことが大切です」(木下さん)
冬の乾燥から爪を守る方法とは?
冬の乾燥に対しては、どんなケアが効果的なのでしょうか。
「冬の乾燥は、手や爪に大きな影響を及ぼします。乾燥が原因で、爪に縦の筋が現れたり、割れやすくなるなど、爪のトラブルにつながるので注意が必要です。
まず爪にはネイルセラム(爪の美容液)で水分補給を行い、その後ネイルオイルで保湿します。手のケアにはクリームのみを使用する方が多いと思いますが、顔のケアと同様、手や爪にも、最初に水分(ネイルセラムやハンドセラムなど)を補給しましょう。
ネイルセラムやハンドセラムがない場合は、顔用の化粧水を手や爪周りに使い、その上にクリームを塗ると効果的です。
爪周りの乾燥がひどい場合は、最後にネイルオイルでカバーし、ラップを巻いてから乾いたタオルで10分程度包むネイルパックで保湿効果を高めることができます。1週間に1~2回、特別なケアを取り入れることで、冬の乾燥による爪のトラブルやささくれを予防できるでしょう。
また、手の甲の角質が正常にターンオーバーせず、皮膚のカサカサやくすみがが気になるときは、ハンドスクラブをを使ってケアすることをオススメします。これにより、手の皮膚をケアし、ハンドクリームを効果的に使えます」(木下さん)
日常生活の中で指先のケアを取り入れることで、美しい爪を保ち、健康な爪を回復させることが可能です。爪も外気や紫外線にさらされていますから、お肌や髪と同じように、季節に合わせたお手入れが肝心です。