ミルク作りに超便利! 安全性と温度調節が優秀な“電気ポット&ケトル“ベスト3を〔専門家〕が厳選

シリーズ「子育て家電」#5~電気ポット・電気ケトル~

家電ライター:田中 真紀子

沸騰させて人肌に冷ますが基本

赤ちゃん用の粉ミルクは、温度の管理や調節がとても大事。多くの粉ミルクメーカーでは一度沸騰させてから少し冷ました70℃以上のお湯で作ることが推奨されています。

70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かした後は、赤ちゃんがやけどをしないように、36℃前後の人肌まで冷ましてから飲ませます。一度沸騰させるのは、水道水に含まれるカルキを取り除くため。70℃以上の状態で粉ミルクを入れるのは、粉ミルクに含まれる菌を殺菌するためです。

この「70℃あたりまで冷まして保温」を、正確かつ手軽にしてくれるのが、「電気ポット・電気ケトル」です。

ミルク作りに適した70℃の保温機能

「電気ポットや電気ケトルの最大のメリットは、キッチンに移動することなく、リビングや赤ちゃんの部屋など、使いたい場所でお湯が作れること。

なお、両者の違いは、お湯を沸かしてそのまま保温状態をキープし、飲みたいときにすぐ飲めるのが電気ポット、カップ1杯分など、必要なときに必要な分量のお湯をすばやく沸かせるのが電気ケトルです。

今は、事前に温度設定をすれば、沸騰後はその温度をキープできる製品も増えています。例えば電気ポットの場合、100℃に沸騰させた後、調乳用に70℃で保温できればミルク作りに便利ですよね。

電気ケトルの場合も、現在の温度が表示されるものであれば、沸騰後に70℃に下がるまで放置することもできますし、中には、沸騰後、設定温度に下げてくれる製品もあります」(田中さん・以下同)

いずれにしても面倒な温度管理がお任せできるなら、ママパパのタスクが減って助かります。

「ただし、電気ポット・電気ケトルいずれも熱湯を扱うので、乳幼児のいる家庭では、転倒時に湯が漏れにくいか、表面が熱くならないか、蒸気が出にくいかなど、安全性に配慮されているものを選ぶことが大切です。さらに使い勝手の良さ、衛生面への配慮などを検討しましょう」

それらの機能性をふまえ、田中さんがおすすめの電気ポット・電気ケトルを3点挙げてもらいました。

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