「一人っ子」の中学受験を成功させる「自己肯定感の爆上げ」術を専門家が解説

進学塾『VAMOS』代表・富永雄輔さん×教育ジャーナリスト・加藤紀子さん対談 #3 一人っ子の自己肯定感の伸ばし方について

「一人っ子はかわいそう」と言われたときの対応方法とは?

──最後に受験とは違う話になりますが、いまだに年配の方で「一人っ子はかわいそう」というイメージを持っている方がいらっしゃいます。実際に言われたときの上手な返し方をお二人から教えていただきたいのですが。

富永さん:「一人っ子が、わが家にとって適した家族構成なんです」と言うのはどうでしょうか。実際、3人ならよくて、1人が駄目ということはないですよね。要はバランスの問題ですから。

お金がないからとか、仕事が忙しくて余裕がないからだと考えてしまうよりは、単純に「このバランスがベストなんだ」と思えばいいんじゃないでしょうか。

実際、一人っ子に対して引け目を感じる必要はまったくないですし、何事も100%どれがいいということはありませんから。

加藤さん:多子家庭の親御さんは、一人ひとりに十分構ってあげられないと悩まれたりしていますし、どちらも一長一短ですよね。

富永さん:一人っ子のネガティブなイメージも、今や過去のものです。きょうだいが多くても根気がない子もいれば、一人っ子でも負けず嫌いの子もいます。一人っ子の親御さんは、他人の意見は気にせず、自信を持って子育てしていってほしいと思います。

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全3回にわたって、富永さんと加藤さんに一人っ子の子育てについて対談していただきました。

親が高い理想を掲げないこと。そして、「You」メッセージではなく、「I」メッセージで伝えること。そしてなにより、親である私たちが、自信を持って一人っ子の子育てをしていきたいと思いました。

撮影/森﨑一寿美 取材・文/宇野安紀子

一人っ子の対談は全3回。
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とみなが ゆうすけ

富永 雄輔

進学塾『VAMOS』代表

進学塾『VAMOS』代表。京都大学を卒業後、東京・吉祥寺に幼稚園生から高校生まで通塾する『VAMOS(バモス)』を設立。現在、吉祥寺、四谷、浜田山、お茶の水校を開校。入塾テストを行わず、先着順で子どもを受け入れるスタイルでありながら、毎年首都圏トップクラスの難関校合格率を誇り、日本屈指の“成績が伸びる塾”として「プレジデントファミリー」「アエラウィズキッズ」「日経キッズプラス」などに登場。 論理的な学習法や、子どもの自主自立を促し、圧倒的な支持を集めている。 主な著書に『ひとりっ子の学力の伸ばし方』、『男の子の学力の伸ばし方』、『女の子の学力の伸ばし方』(すべてダイヤモンド社)がある。 VAMOS https://vamos-edu.jp/

進学塾『VAMOS』代表。京都大学を卒業後、東京・吉祥寺に幼稚園生から高校生まで通塾する『VAMOS(バモス)』を設立。現在、吉祥寺、四谷、浜田山、お茶の水校を開校。入塾テストを行わず、先着順で子どもを受け入れるスタイルでありながら、毎年首都圏トップクラスの難関校合格率を誇り、日本屈指の“成績が伸びる塾”として「プレジデントファミリー」「アエラウィズキッズ」「日経キッズプラス」などに登場。 論理的な学習法や、子どもの自主自立を促し、圧倒的な支持を集めている。 主な著書に『ひとりっ子の学力の伸ばし方』、『男の子の学力の伸ばし方』、『女の子の学力の伸ばし方』(すべてダイヤモンド社)がある。 VAMOS https://vamos-edu.jp/

かとう のりこ

加藤 紀子

教育ジャーナリスト

1973年京都市生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は中学受験、子どものメンタル、子どもの英語教育、海外大学進学、国際バカロレア等、教育分野を中心に「プレジデントFamily」「NewsPicks」「ダイヤモンド・オンライン」「ReseMom(リセマム)」などさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。一男一女の母。 2023年4月に最新書『海外の大学に進学した人たちはどう英語を学んだのか』(ポプラ社)が発売された。 主な著書に『子育てベスト100 「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』(ダイヤモンド社)、『ちょっと気になる子育ての困りごと解決ブック!』(大和書房) 過去の記事はこちら→【Facebook】https://www.facebook.com/iluv97magnolia/

1973年京都市生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は中学受験、子どものメンタル、子どもの英語教育、海外大学進学、国際バカロレア等、教育分野を中心に「プレジデントFamily」「NewsPicks」「ダイヤモンド・オンライン」「ReseMom(リセマム)」などさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。一男一女の母。 2023年4月に最新書『海外の大学に進学した人たちはどう英語を学んだのか』(ポプラ社)が発売された。 主な著書に『子育てベスト100 「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』(ダイヤモンド社)、『ちょっと気になる子育ての困りごと解決ブック!』(大和書房) 過去の記事はこちら→【Facebook】https://www.facebook.com/iluv97magnolia/