
【産婦人科医監修】妊娠4ヵ月(12~15週)は「安定期」? 食事・運動のポイントと里帰り出産の準備
【妊娠初期シリーズ④】産婦人科医に聞く、妊娠4ヵ月(12~15週)の過ごし方と「安定期」の注意点 (2/3) 1ページ目に戻る
2025.10.29
産婦人科医:柴田 綾子
妊娠4ヵ月のママと赤ちゃんの状態
妊娠4ヵ月は、妊娠12~15週のころ。胎盤が完成し、これまで流産が起こりやすかった時期を過ぎるため、多くのママがホッと一安心できる時期です。
15週のころには、赤ちゃんはグレープフルーツ1個分ほどの大きさになり、内臓もほぼ完成しています。見た目も赤ちゃんらしくなり、胎児の向きや体勢によってはエコーで性別がわかることもあります。
つわりが終わって食欲回復? 体に起こる新たな変化
妊娠4ヵ月に入ると、つわりの症状が軽くなる方も多く、食欲が戻ってくる傾向があります。ただし個人差があり、引き続きつわりが続く方もいます。
また、子宮のふくらみが増すことで以下のような症状がみられやすくなります。
・お腹の張り
・便秘
・動悸
・疲れやすさ
・腰痛
・足のむくみ
赤ちゃんの成長とともに、お腹もどんどん大きくなっていきます。なにもしていなくても、お母さんの体には負担がかかっている状態ですので、無理はせず、自分の体調に合わせて過ごすことが大切です。
食事と運動にも意識を向けよう
食欲が戻った方は、栄養バランスの整った食事を意識しましょう。特に、野菜・たんぱく質・炭水化物を一度に摂れる具だくさんのスープは、手軽でおすすめです。
また、貧血の改善に効果的な鉄分が多く含まれる大豆や、カルシウム豊富なお豆腐などを使った温野菜のサラダやスープもよいでしょう。
妊娠中の食事についてくわしく知りたい方は、以下のサイトが参考になります。
厚生労働省|妊娠前からはじめよう 健やかなからだづくりと食生活Book
妊娠14週からは体調も安定して動きやすくなる時期です。ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動を取り入れて、適度に運動するようにしましょう。
ただし、夏場は熱中症のリスクが高まるため、炎天下での散歩はNG。腹痛や出血がなければ、マタニティヨガやピラティス、水泳などもおすすめです。
また、この時期は赤ちゃんの発育が著しく、健診でもエコーで成長を確認できる楽しみが増えます。指を吸ったりあくびをしたり、エコー検査中にかわいらしい仕草を確認できるかもしれません。















































































