【こどもの日に贈りたい絵本】こどもの日の楽しさを伝え成長を祝う絵本3選[絵本専門店の書店員が選出]

子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #17~「こどもの日」のプレゼント~ (4/4) 1ページ目に戻る

成長の喜びを伝えるメッセージ絵本

兜にこいのぼりと、こどもの日らしい2冊を選びましたが、最後にご紹介するのは、お子さんの成長を寿ぐ名作『おおきくなるっていうことは』(童心社)です。

作者は元保育士でもある絵本作家・中川ひろたかさん、絵は独自の世界を展開するアーティスト・村上康成さん。おふたりのコンビによるロングセラーシリーズ『ピーマン村の絵本たち』の一冊です。

『おおきくなるっていうことは』(作:中川ひろたか、絵:村上康成/童心社)
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絵本の中の園長先生が、園児たちに言います。

「おおきくなるっていうことは ようふくが ちいさくなるってこと」

「おおきくなるっていうことは あんまり なかないってこと」

「おおきくなるっていうことは まえより たかいところまで のぼれるってこと」

目に見えることだけじゃなく、がまんしたり、できなかったことができるようになることも、大きくなるっていうこと──。

「おおきくなるっていうことは」の言葉を繰り返しながら、小さな子どもでも理解できるやさしい言葉で、成長の喜びや素晴らしさを語りかけるのです。すべての子どもに向けた普遍的なメッセージだと思います。

中川さんの作品の最大の魅力は、背後に子どもへのリスペクトがあるところ。子どもと同じ目線に立ち、ひとりの人間として尊重しているからこそ、素敵な言葉であふれているのですね。

「おおきくなるっていうことは じぶんより ちいさなひとが おおくなるってこと」

「おおきくなるっていうことは ちいさなひとに やさしくなれるってこと」

……ああ、泣けてきますね。発行から20年以上経った今でもまったく古びない、ファッショナブルな村上さんの絵もまた魅力。言葉の一つひとつをさらに輝かせます。

こどもの日は、お子さんの成長をお祝いする日でもあります。お子さん、そして、ご両親に、この絵本で「おめでとう」の気持ちを届けてはいかがでしょうか。

*読み聞かせ 3さいくらいから
*ひとり読み 5・6さいくらいから


取材・文/星野早百合

【関連書籍】

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茅野 由紀
ちの ゆき

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Yuki Chino
ブックハウスカフェ店長

1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ 

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1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ 

星野 早百合
ほしの さゆり

星野 早百合

ライター

編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。

編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。