
子どもが「海外小説」も好きになる読書法! 「映像化作品」や「短い作品」から入るのがコツ
出版ジャーナリスト・飯田一史のこの本おススメ! 第9回 「海外の絵本・児童文学」 (2/3) 1ページ目に戻る
2026.02.03
出版ジャーナリスト:飯田 一史
②『子どもの本の世界を変えたニューベリーの物語』
「ニューベリー賞」を聞いたことがありますでしょうか? 小中高生には「芥川賞」や「直木賞」、「本屋大賞」のように「聞いたことがある」というものではないと思います。
そんなときは、『子どもの本の世界を変えたニューベリーの物語』という絵本を渡すのもいいですね。
著:ミシェル・マーケル/イラスト:ナンシー・カーペンター/訳:金原瑞人(西村書店)
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子どもの本はほとんど「教育のためのお堅い本」しかなかった18世紀半ばのイギリスで、「子どもが読んで楽しい本をつくるんだ!」と取り組んだのがニューベリーでした。
「そういう人の名前を付けている賞なんだ」とわかると、「耳慣れない外国の賞」から印象が変わって、身近に感じてもらえるのではないでしょうか。
③『ふたりの星』と④『ギヴァー 記憶を注ぐ者』
外国の本に限った話ではないですが、なじみの薄いジャンルや作家の本を読んだり、おすすめするときは、少しでも「身近な要素があるもの」「読み切れそうなもの」から始めましょう。たとえ自分と合わなくても、そこまで損した気持ちにはなりません。
例えばロイス・ローリーという、2度もニューベリー賞を受賞した作家がいます。1度目の受賞作は、第二次世界大戦中、ナチス占領下のデンマークで親友のユダヤ人少女を助けようと奮闘するデンマークの少女アネマリーの実話に基づいた物語『ふたりの星』。
著:ロイス・ローリー/絵:太田大輔/共訳:掛川恭子、卜部千恵子(童話館出版)
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2度目の受賞作は完璧な管理社会を築いた近未来で、感情や争いに関する人類の失われた記憶を継承するギヴァーに選ばれた少年を描いて映画化もされた『ギヴァー 記憶を注ぐ者』です。
著:ロイス・ローリー/訳:島津やよい(新評論)
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ほかにロイス・ローリーの作品では、2020年にNetflixでアニメ化された『ウィロビー家の子どもたち』などもあります。










































































