
「えっ鰻!?」200万部突破の「おばけずかん」の誕生が想像の斜め上だった 宇垣美里と片桐仁が“怖くないおばけ”の作者を直撃
「宇垣・片桐の踊る!ミリしら会議」特別レポート
2025.07.11

「おばけずかん」は、累計発行200万部、シリーズ40冊を超える大ベストセラーシリーズです。
こわいお話が苦手なお子さんも、だいじょうぶ! ユーモアたっぷりで魅力的なおばけたちが、子どもたちに大切なことを教えてくれる童話です。
YouTubeチャンネル「出版区」の人気動画「宇垣・片桐の踊る!ミリしら会議」に、作者の斉藤洋さんが出演しました。
斉藤さんが「おばけずかん」を書いたきっかけや、斉藤さんが「怖くない」おばけを描く理由について、MCの宇垣美里さんと片桐仁さんが深掘り!
この記事は、「宇垣・片桐の踊る!ミリしら会議」の動画内のお話から、注目の内容を厳選してレポートします!
「おばけずかん」を思いついたきっかけは鰻!?

宇垣:今回紹介するのは「おばけずかん」。楽しくてちょっぴり怖いおばけたちが大活躍する、図鑑という名の童話です。
累計発行部数200万部の大人気シリーズなんですよ。
片桐:すごいですよね! 読んでみたんですけれど、かつておばけを描いた漫画や絵本のなかで、一番怖くない絵なんです。
宇垣:かわいいですよね。しかもレストランや病院が舞台になっていて、こんなおばけがいるのかも、という気持ちにさせられます。
それでは著者の斉藤洋先生を呼んでみましょう。
斉藤:こんにちは、斉藤でございます。
宇垣:よろしくお願いいたします。さっそくですが、「おばけずかん」に登場するおばけたちは、どうやって思いついたんですか。
斉藤:鰻ですね。だいたい、鰻ではじまる。

片桐:鰻って、なんですか。
斉藤:編集者の人に呼ばれてですね。でも私は仕事の話をするから行きたくない。そうすると相手は、鰻や鉄板焼きなどで私を騙すんです。
片桐:騙さないでしょ(笑)。
斉藤:食事をしていたら、自然としゃべりながら食べるでしょ。優秀な編集者は、しゃべった内容を密かに記憶するわけです。
「子どものころ、どんな本読みました?」とか聞かれたら、私は「図鑑」とこたえます。
宇垣:なるほど。
斉藤:また帰りに、鰻屋の前に暗い道がある。「ああいうところにおばけが出るんだよ」と僕が話すんです。
そのときはもう、編集者は思いついているんですね。
それからしばらくして、編集者が「そういえば子どものときに図鑑を読んでいて、さっきはおばけの話をしていましたよね。
それなら『おばけのずかん』はどうですか」と言ったんですよ。
片桐:落語みたいな話じゃないですか!
斉藤:本当の話です。一度反論したんですけど、編集者が持ち帰って、上司が入れ知恵して(笑)。
「子どもがいるところでつくったらどう?」ということになって、学校や街などを舞台にした「おばけずかん」をつくることになりました。