
「えっ鰻!?」200万部突破の「おばけずかん」の誕生が想像の斜め上だった 宇垣美里と片桐仁が“怖くないおばけ”の作者を直撃
「宇垣・片桐の踊る!ミリしら会議」特別レポート
2025.07.11
斉藤洋が「怖くないおばけ」を描く理由

宇垣:この本のよさって、怖いんですけれど、怖くないところというか。
どのお話にも、最後に「でもだいじょうぶ」とついているところがいいですよね。
片桐:あれ名言ですよ。
斉藤:おばけの本を読むと、暗いところを歩いていたら「おばけが出るんじゃないか」と思うじゃない。
で、ついパニックになって、転んだりするでしょ。
片桐:そうですね。
斉藤:子どもが小さければ小さいほど、世界は盤石であると教えることが大切なんです。
自分は安全で、何があっても大丈夫なんだと思ってもらうことが、親の務めだと私は思います。
だから私は、こんな思いを物語に込めています。
「世界は盤石で、君次第である。でも君が間違えると、怖いことが起こるかもしれない」と。

片桐:たしかに「おばけずかん」は、子どもの選択によっては「だいじょうぶ」って言ったあとにもう1ページあって、「大丈夫じゃないじゃないか!」みたいなお話もありますよね。
斉藤:たまに、そういうときもある(笑)。けれども、だいたい大丈夫にしていますね。