「えっ鰻!?」200万部突破の「おばけずかん」の誕生が想像の斜め上だった 宇垣美里と片桐仁が“怖くないおばけ”の作者を直撃

「宇垣・片桐の踊る!ミリしら会議」特別レポート

児童図書編集チーム

斉藤洋が「怖くないおばけ」を描く理由

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宇垣:この本のよさって、怖いんですけれど、怖くないところというか。

どのお話にも、最後に「でもだいじょうぶ」とついているところがいいですよね。

片桐:あれ名言ですよ。

斉藤:おばけの本を読むと、暗いところを歩いていたら「おばけが出るんじゃないか」と思うじゃない。

で、ついパニックになって、転んだりするでしょ。

片桐:そうですね。

斉藤:子どもが小さければ小さいほど、世界は盤石であると教えることが大切なんです。

自分は安全で、何があっても大丈夫なんだと思ってもらうことが、親の務めだと私は思います。

だから私は、こんな思いを物語に込めています。

世界は盤石で、君次第である。でも君が間違えると、怖いことが起こるかもしれない」と。

片桐:たしかに「おばけずかん」は、子どもの選択によっては「だいじょうぶ」って言ったあとにもう1ページあって、「大丈夫じゃないじゃないか!」みたいなお話もありますよね。

斉藤:たまに、そういうときもある(笑)。けれども、だいたい大丈夫にしていますね。

宇垣美里と片桐仁がお気に入りの「おばけ」

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