100年後、虫に食いつぶされて消滅しそうな島!?瀬戸内海「ホボロ島」

島の標高を20mから6mまで小さくしたのは、どんな虫?

児童図書編集チーム

『しまずかん』(講談社)
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連日暑い日が続きますね。あまりの暑さにアイスのように溶けて小さくなってしまいそうですって?

瀬戸内海には、虫に少しずつ食べられて標高20mから6mまで小さくなったホボロ島という島がありますよ。島を食べる虫の名前は、ナナツバコツブムシ。ダンゴムシやグソクムシと同じ等脚目に属する虫です。この虫は、石に穴をあけて住む虫なんです。

体長1センチの小さなナナツバコツブムシが、島を穴だらけに

ナナツバコツブムシの体長は1センチほどです。凝灰岩(ぎょうかいがん)に穴をあけて巣穴をつくる習性があります。

ホボロ島には数百万から数千万匹のナナツバコツブムシが生息しています。これだけの数の虫が、石に穴をあけて住んでいるので、ホボロ島は穴だらだけになってしまいました。このまま島が小さくなっていくと、100年後に島自体が消滅するという説もあります。

『しまずかん』(講談社)

ホボロ島のビフォー&アフター

「ホボロ」というのは、広島の地元の言葉で「竹かご」を意味する名前です。まるで竹かごをひっくり返した姿から「ホボロ島」と名付けられました。ナナツバコツブムシに食べられて、こんなに小さくなりました。

『しまずかん』(講談社)

日本の島には魅力がいっぱい!

ホボロ島だけでなく、日本には面白い島がたくさんあります。『しまずかん』には、ホボロ島をはじめ、50の個性的な島が紹介されていますよ。

『しまずかん』(講談社)
日本のこんな、個性的な島50島が紹介されています。
・パプアニューギニアからやってきた — 南大東島
・大人の事情でサイボーグ — 沖ノ鳥島
・攻略困難なラストダンジョン — 青ヶ島
・だれもいない軍艦 — 軍艦島
・実は二百八島 — 九十九島
・10分で宇宙 — 種子島
・仮面神降臨 — 悪石島
・沈む古代遺跡 — 与那国島
・映え天国 — 竹富島
・秘密の毒ガス工場 — 大久野島
・虫の餌食 — ホボロ島
・ひと夏のメルヘン — 礼文島
・徳高い系島流し — 佐渡島

『しまずかん』こにしけい たきざわしょうたろう しまもりなつこ/講談社

『しまずかん』公式サイト
https://cocreco.kodansha.co.jp/general/news/photographs/KpOps

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講談社 児童図書編集チームです。 子ども向けの絵本、童話から書籍まで、幅広い年齢層、多岐にわたる内容で、「おもしろくてタメになる」書籍を刊行中! Twitter :@Kodansha_jidou YA! EntertainmentのTwitter :@KODANSHA_YA_PR

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