鮭は、焼いて食べたり、おにぎりに入れたりなど、普段から食卓に上がることが多い食材です。
脂がのって旨味や甘味があり、骨も取り除きやすいので、子どもでもわりあい食べやすいでしょう。
大人には美味しい鮭ですが、続けて食卓に出すと子どもは飽きてしまいます。
鮭は焼くだけではなく、ひと工夫するとよりおいしく食べられます。
今回は、子どもが食べやすい、鮭のアレンジレシピ3品をご紹介します。
その前に、鮭の豆知識をご紹介しますね。
鮭の豆知識
鮭は、春に川で生まれて、3~5年間、海を回遊し、秋に川に戻って、産卵する魚です。
鮭の名前の由来は、身が裂けやすいことから名づけられたという説や、アイヌ語の「シャクンベ」から伝わったという説などがあります。
身が赤く見えるので鮭を赤身魚だと思う方もいるかもしれませんが、実は白身魚の一種。
水産学上、赤身魚と白身魚の違いは、魚の筋肉に含まれる、ミオグロビンやヘモグロビンといった色素たんぱく質の量で決まります。
色素たんぱく質の量が100gあたり10mg以上あれば赤身魚とされ、鮭は色素たんぱく質の量が10mg未満なので白身魚に分類されています。
赤く見えるのは、鮭がエビやカニなどの甲殻類を好んで食べ、カロテノイドの一種である、アスタキサンチンの色が表れているためです。
鮭にはいくつかの種類があり、諸説ありますが、主に7種類に分けられます。
白鮭:収穫時期によって名前が異なる。秋鮭は産卵期に収穫される。時鮭(ときしらず)は回遊期に収穫される。
銀鮭:全体的に皮が銀色なことから呼ばれている。成長が早く、養殖が多い鮭。
紅鮭:鮭の中でも高級といわれている。身の色が濃くて、締まっている。
キングサーモン:身が厚く、脂肪が多い。マスノスケとも呼ばれている。
カラフトマス:鮭の中でも小さく、脂や筋肉が少ないので、ほぐしやすい。
サクラマス:1年半回遊し、桜の咲くころに川に戻ってくることから名づけられている。
ニジマス:あっさりして、クセのない鮭。海で養殖したものはサーモントラウトとも呼ばれる。
鮭はDHAやEPA、アスタキサンチン、ビタミン類などが豊富に含まれます。
子どもの体や脳の発達に欠かせない食材がたくさん含まれているので、積極的に食べたい素材です。
鮭をより食べやすく調理して、鮭料理を楽しみましょう。
今回のレシピは、うす塩の紅鮭を使用しています。
塩分は加減しながら、お好みの鮭で作ってみてくださいね。