【納豆を食べ尽くす】「MOTTAINAI」 台所から未来の子どもを支えるごはん

もったいない・つづけられる・伝統食! #4【納豆】「ねばらない納豆料理」

ライター・料理家:越野 美樹

粘らない! 匂わない! 子どもも大人も食べやすい納豆料理。左上:納豆入り揚げ焼きおにぎり 中央:納豆とチーズのカリカリ焼き 右:納豆肉みそ  写真:越野美樹

「食べたいものは自分で作る!」をモットーに、料理家・越野美樹さんが「日本の伝統食材」を使ったレシピを提案する連載(全7回)。                                                      

ロハス、エシカル、SDGsなどのオシャレな横文字ではなく、毎日のベタでリアルな生活の中から生まれた身近な知恵……。

小さい子がいて忙しくても、ゆるく続けられる台所仕事の「MOTTAINAI」を、具体的な実践方法を交えてお伝えします。

4回目のテーマは、「納豆」。

納豆とチーズのカリカリ焼き、納豆肉みそ、納豆入り揚げ焼きおにぎりといった、簡単に作れて子どもも美味しく食べられる3品をご紹介します。

思わず一緒に作りたくなる「お手伝いポイント」も載せていますので、親子で一緒に楽しんでくださいね。

「MOTTAINAI」  台所から未来の子どもを支えるごはん 全7回を読む

栄養豊富で安価な納豆を毎日の食卓に

納豆いろいろ。左上:黒豆納豆 右上:ひきわり納豆 右下:納豆 写真:越野美樹

物価上昇が続く今日この頃、昔から食べられている安くて栄養豊富な食品、納豆を食卓にとり入れてみませんか?

納豆は、大豆の栄養を含み、発酵することによって消化吸収がよくなり、さらに発酵の効果でナットウキナーゼという酵素など、大豆にはない栄養もプラスされたスーパーフードです。

我が家は平日の朝に納豆を食べることが多いのですが、娘は納豆があまり好きではないので、ご飯にのせるのは少しだけ。

だけど、納豆をチャーハンにしたり、ひきわり納豆を油揚げに入れて焼いたり、すりおろした山芋に納豆を入れて揚げたりといったお料理は大好物です。

娘が好きなひきわり納豆の油揚げ包み焼き。ひきわり納豆に刻みネギ、すりごま、醤油などを入れて油揚げで包んで焼くだけ。 写真:越野美樹

なぜそのままご飯にのせて食べるのが嫌なのか、その理由を聞くと……。

・ネバネバする
・独特の匂いがする
・見た目が地味

ほかにも、納豆ご飯に抵抗あるお子さんは多いかもしれません。

今回は、子どもが食べやすい納豆料理をご紹介しますが、その前にどうすると納豆が食べやすくなるのか、考えてみましょう。

納豆を食べやすくするコツ

納豆が体にいいといわれても、食べて美味しいと感じなかったら続かないですよね。

納豆が食べやすくなる方法を3つお伝えします。

① 食べやすい納豆を選ぶ

まずは納豆の中でも、自分が食べやすいと思えるものを選びましょう。

例えば、うちの娘は小さい頃から黒豆納豆なら豆自体の香りが高くて粘りが少なく、そのまま食べられました。

また、干し納豆は粘りがなく、匂いもソフトなので娘は大好きで、そのままポリポリ食べることもあります。

干し納豆はお茶漬けにするのが一般的ですが、そのままご飯にかけたり、サラダのトッピングにしたりしても美味しくいただけます。 写真:越野美樹

私はひきわり納豆が一番好きで、小粒納豆よりも大粒納豆の方が食べやすいです。

お子さんが好きなタイプの納豆を探してみてくださいね。

② 特徴的な風味を抑える食材と和える

添付のタレで食べるだけだと飽きてしまうので、さまざまな調味料や食材と組み合わせると楽しさが広がります。

マヨネーズなどの調味料と和える
マヨネーズがやドレッシング、焼肉のタレなど、風味の強い調味料を加えると食べやすくなります。

漬物と和える
たくあんや野沢菜漬け、辛いものが大丈夫なお子さんはキムチと和えるのもおすすめです。

オイルを加える
オリーブオイルやごま油などのオイルを加えるとコクが出て食べやすくなります。醤油の代わりに塩を使うとさらにさっぱり!

大根と和える
千切り大根や大根おろしと和えると、水分でぬめりが和らいで食べやすくなります。

大根とネギ、ナッツを加えた大根納豆。混ぜてしばらくすると水分が出てきて、粘りが少なくなります。 写真:越野美樹

お子さんが好きな食べ方を探ってみてくださいね。

③ 加熱する

納豆は、加熱すると匂いや粘りがソフトになり、食べやすくなります。

納豆が苦手なお子さんには、オムレツやチャーハン、カレー、お好み焼き、かき揚げなどに入れてみてください。

匂いも粘りも全く気にならず、食感がいいのできっと食べてくれることと思います。

娘が作った納豆チャーハン。今回は玉ねぎ、にんじん、コーン、卵と。 写真:越野美樹

お子さんの好きな調理法をみつけて、楽しく食べられるといいですね。

ただし、納豆は体にいいといっても、食べ過ぎはよくありません。

納豆菌は強く、腸内でほかの善玉菌を抑えてしまうことがあるので、1日1パック程度を目安に、楽しんで食べみてください。

今回は、子どもが美味しく食べられる納豆料理3品をご紹介します。

「納豆とチーズのカリカリ焼き」のレシピ

チーズのカリカリ感がたまらない! 納豆の粘りや香りが和らぎ、子どもが喜ぶ一品です。 写真:越野美樹

【材料】2人分
納豆 1パック(50g)
シュレッドチーズ 30g
ちりめんじゃこ 10g
刻みネギ 10g
すりおろしニンニク 1片分
青のり 少々
片栗粉 大さじ
オリーブオイル 大さじ1
ケチャップ 大さじ1

【お手伝いポイント】
ボウルで食材を混ぜて、焼くのを手伝ってもらいましょう。

【作り方】
1. ボウルに納豆、シュレッドチーズ、ちりめんじゃこ、刻みネギ、すりおろしニンニク、青のり、片栗粉を入れてよく混ぜる。

2. フライパンを弱火に熱してオリーブオイルを入れ、1を加えてフタをする。

混ぜて焼くだけ! 納豆の味はほとんど感じられず、食感がなんとも楽しい一品です。 写真:越野美樹

3. 5分ほど焼いたらひっくり返し、フタをして3分ほど焼く。

4. ケチャップをかける。

片栗粉を小麦粉に変えて同量の水を足すと、また違った食感を楽しめます。

今回はスキレットを使いましたが、フライパンの場合は広げすぎず、真ん中で焼いてください。

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