
【偏食克服レシピ:しいたけ しめじ えのき〈きのこ類〉】子どもの偏食の原因を知って克服! 思わずおかわりしたくなるとっておきレシピ
子どもの苦手な野菜がおいしいに変わるレシピ #7【しいたけ しめじ えのき〈きのこ類〉】 (2/3) 1ページ目に戻る
2025.10.19
ライター・料理家:越野 美樹
しいたけ、しめじ、えのき〈きのこ類〉のにおいを抑えて偏食を克服!
しいたけ、しめじ、えのきなどのきのこ類は、見た目が独特なうえに香りが強く、苦手な子どもが多い食材です。

きのこは「野菜」ではなく、実は菌類に分類されます。
ただし、栄養面では野菜に劣らず、食物繊維やカリウムが豊富です。きくらげや干ししいたけに多いビタミンDや、免疫力向上が期待されるβ‐グルカンなど、成長期の子どもにとって大切な栄養素も含まれています。
さらに、きのこ類に含まれるグルタミン酸や、特に乾燥きのこに豊富なグアニル酸といったうまみ成分は、他の食材と組み合わせることで相乗効果を発揮し、料理全体の味を深めます。
このように栄養やうまみの点では優秀な食材ですが、子どもがきのこを嫌いな理由のひとつが、独特のにおいです。
しいたけ、しめじ、えのきなどのきのこ類は、3つのコツを取り入れて調理すると、においが感じにくくなります。
【子どもの偏食克服ポイント1 しいたけ、しめじ、えのき〈きのこ類〉のにおいを抑えて偏食を克服】
●香りの強い食材と合わせる
→スパイスやハーブ、にんにく、しょうが、玉ねぎ、乳製品、ベーコンなど香りの強い食材と組み合わせると、においが目立ちにくくなります。
●うまみを加える
→肉や魚介類、昆布、かつお節、トマトなどのうまみのある食材と合わせることで、香りよりもうまみが際立ち、食べやすくなります。
●味を濃くする
→塩味をきかせると、味の調和によりきのこの独特のにおいが気にならなくなり、食べやすくなります。
ひとつめのレシピは、しいたけと牛肉を炒め、ケチャップやソースで調味した「即席しいたけハヤシライス」です。
うまみのある牛肉や香りの強い食材と一緒に炒め、スパイスやハーブが入った調味料で煮込むことで、においを抑えます。
「即席しいたけハヤシライス」のレシピ

【材料】2人分
しいたけ 3枚(約60g)
牛細切れ肉 150g
玉ねぎ 1個
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ1
塩 少々
こしょう 少々
薄力粉 大さじ1
トマトケチャップ 大さじ3
中濃ソース 大さじ3
炊いたご飯 茶碗2杯分
乾燥パセリ 適量
【作り方】
1.しいたけは軸を除いて5mm幅に切る。玉ねぎは半分に切ってから繊維に沿って薄切りにする。にんにくは粗みじん切りにする。
2.フライパンを弱火で熱してオリーブオイルを入れ、1を入れて炒める。
3.玉ねぎが透明になったら中火にして牛細切れ肉と塩、こしょうを入れて肉の色が変わるまで炒める。
4.弱火にして全体にまわるように薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒める。

5.中火にして水150ml(分量外)とトマトケチャップ、中濃ソースを入れてとろみが出るまで煮詰める。
6.器に炊いたご飯を盛って乾燥パセリをふり、5を盛る。

しいたけに、子どもが大好きな素材と調味料を組み合わせることで、においが気にならず、しいたけがどんどん食べられます。他のきのこでも試してみてください。