マンネリ打破! 「おやつ時間」をワクワクさせるスゴいアイデア集
人気料理研究家・近藤幸子さん「子どもを育むおやつの魔法」#2
2021.09.11
――おやつ作りのシーンで、便利なアイテムはありますか?
近藤さん「意外と重宝するのが、直径2~3cmの小ぶりなアイスクリームディッシャー。アイスクリームを盛り付けるときはもちろんですが、ひと口サイズのドーナツを揚げるとき、クッキーを作るときにも便利です。
特にバター多めのクッキーは、一度冷蔵庫で冷やさないと手がベタベタになって丸めるのが大変ですが、アイスクリームディッシャーがあれば、すくって直接オーブンペーパーに落とせます。時間も短縮できて、作業もラク。少し握力はいりますが、5~6歳ぐらいの子どもなら一緒にできそうです。
鶏つくねをお鍋に落としたり、普段のごはん作りにも役立ちますよ。
あと、カラフルな紙ナプキンは、気に入ったものを何種類かストックしています。小さなおやつを出すときは、紙ナプキンの上に直接のせてもかわいいですね」
子ども時代の“好き”は大人になっても続く
――近藤さんが子どものころは、どんなおやつを食べていましたか?
近藤さん「両親は共働きで、祖父母、曾祖母も一緒に暮らしている家で、“食べたいものは自分で作る”が当たり前でした。父も祖父も弟も料理をしますし、料理は特別なことではなかったです。小学2年生のころには、ホットケーキミックスを使って、電子レンジで蒸しパンを作っていました。遊びにきていた祖母のお友達に食べてもらって、『おいしいね』とほめられると、『またがんばろう』とやる気が出たりして(笑)。
高学年になると、母の料理雑誌に載っているお菓子のレシピを切り取って、自分のレシピブックを作っていました。誕生日プレゼントにおねだりしたのは、ハンドブレンダーやオーブン。当時、母親に天板で作るケーキのレシピ本を買ってもらったのですが、ボロボロになるほどお菓子を作りました。家族が多くて、食べてくれる人がたくさんいたのも、私にとってはよかったのでしょうね。
振り返ってみると、異常にお菓子作りが好きだったなぁと思います。子どものころ、10歳ぐらいのときに好きなことって、大人になってもずっと変わらずに好きなんですね」
――だからこそ、子どものころの食の経験って大切なのですね。
近藤さん「そう思います。親が楽しそうにしていると、子どもも自然と興味を持ちます。まずは、親自身が食を楽しむことが、子どもの食の経験を広げるのかもしれませんね」
第3回は、2021年9月14日公開です(公開日までリンク無効)。
近藤さん考案、親子で作れるおやつレシピを紹介します。
取材・文/星野早百合
近藤 幸子
料理研究家、管理栄養士。料理教室『おいしい週末』主宰。宮城県・仙台市の料理学校でアシスタントと講師を務めた後、独立。2004年に東京へ拠点を移してからは、雑誌や書籍、テレビ、WEBサイトでも幅広く活躍する。仕事と子育てを両立する中で生まれた、簡単でおいしいレシピが人気。『「さ・し・す・せ・そ」だけでできる黄金比レシピ』(ワン・パブリッシング)、『調味料ひとつでラクうまごはん』(PHP研究所)をはじめ、著書多数。 ●おいしい週末 Instagram @oishisyumatsu
料理研究家、管理栄養士。料理教室『おいしい週末』主宰。宮城県・仙台市の料理学校でアシスタントと講師を務めた後、独立。2004年に東京へ拠点を移してからは、雑誌や書籍、テレビ、WEBサイトでも幅広く活躍する。仕事と子育てを両立する中で生まれた、簡単でおいしいレシピが人気。『「さ・し・す・せ・そ」だけでできる黄金比レシピ』(ワン・パブリッシング)、『調味料ひとつでラクうまごはん』(PHP研究所)をはじめ、著書多数。 ●おいしい週末 Instagram @oishisyumatsu