2日で9時間 「探究学舎」のリアル講座で「元素にハマる子」続出! 子どもが前のめりになる「仕掛け」をスゴ腕講師が明かす

【今こそ学力観のアップデートをするとき】好奇心の種をまく探究学舎の学び#3 探究スペシャル・参加ルポ

空気は元素? 実験で確かめよう

いよいよ、待ちに待った実験の始まりです。実験の内容と仮説は次のとおりです。

《実験》
いろいろな空気を作り、その中に火を入れてみよう!

《仮説》
それぞれの空気の中で火が違う反応を示したら、空気にはいろいろな種類がある。つまり、空気はもっと細かく分けることができるため、元素ではない。

この仮説を確かめるために、実際に4種類の空気を教室内で発生させ、その中にロウソクの火を入れる実験を行います。

子どもたちには名前を伏せた状態で、粉末や液体、金属などを使って気体を作るところから開始します。

白い粉を入れた水から出た泡を採取し、空気(二酸化炭素)を作ります。  写真:川崎ちづる

《用意した空気(気体)の種類》
①二酸化炭素
②酸素
③水素
④窒素

実際に火を入れると、もちろん違う反応が見られます。①と④では火が消え、②は勢いよく燃え、③は一気に爆発して消えます。

火がどうなるのか、子どもたちもドキドキしながら見守ります。  写真:川崎ちづる

実験中、子どもたちは前方に集まり、間近でその様子を確認します。①~④の空気を講師の2人が用意する間も、「ヤバいヤバい」「その緑色(の液体)何~!」といった叫び声にも近い歓声がやみません。水素が爆発した際には、「もう1回!」のアンコールが出るほどの盛り上がりでした。

子どもたちは気体の素になる液体を興味津々で見つめます。  写真:川崎ちづる

「4つの空気で違う反応になったということは、空気には種類がある。ということは、空気は元素では……ない!」講師の大崎氏の言葉に、最後は子どもたちも「ない!」と声を重ねます。実験を楽しみながら、内容もしっかりと理解したようです。

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