子どもと家事を楽しむには「親の余裕」が不可欠! 負担を減らして心を軽く!

家事研究家・佐光紀子「幼児の家事デビュー」の教え 第3回

佐光 紀子

「家事教育以外でも『~しなければ』『~すべき』の口癖をやめると、ラクになります」と佐光さん
写真:yamasan/イメージマート
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子どもと家事を分担しようとするのは、長い道のりです。ただでさえ、普段の仕事や家事育児で疲労困憊しているところに、「子どもと家事をする」というワークが加わるのですから。果たして、子どもと家事を「楽しむ」には、どんな心構えでいたらよいのでしょうか。

家事研究家で、家族間の家事シェアを提唱する佐光紀子さんは、「まずは親自身が肩の力を抜いてリラックスできるといいですね」と話します。

まずは親自身が肩の力を抜いて

家事を一つ教えるにも、「子どもが一人で身の回りのことをできるようにしたいから、頑張らないと!」と肩の力が入っていませんか? あまり高い目標を背負うと、しんどいですよね。もちろんどういう子どもに育てたいかは、ご両親にとっては大きなテーマ。ただ、「こうしたい、ああしたい」はいいですが「こうしなければ」と思うと、つらくなります。

では、どうしたら一緒に楽しめるのでしょうか。大前提として、楽しめるようになるには親自身に心の「余裕」が必要です。余裕があれば、子どもが失敗しても笑って受け流すことができます。

その第一歩は、「重すぎる家事負担を減らすこと」だと考えています。

私の場合、子どもたちとスーパーに買い物に行くと、あれこれねだられたり、未会計の商品を傷モノにしたりと、トラブルが絶えなかったため、子どもと買い物に行くのを一切やめました。全て生協に切り替えて、週に2回、月曜日と金曜日に食料品と日用品がすべて届くようにしたのです。これで大分、時間ができ、心にも余裕ができました。

お片付けも、子供たちのおもちゃが多くてお片付けに時間がかかるなら、いっそ普段使いのおもちゃを半分にして、残りはダンボールにしまっておく。そうすれば、片付けの時間もずいぶん減ります。お風呂のおもちゃも、ゼロにできなくてもお気に入りを厳選したりしましょう。

「家事負担が重すぎてパパ・ママが笑えなくなるのは本末転倒」だと、佐光さん。
ZOOM取材にて
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