子どもたちがコーラスに初参戦!? TOBI「どんな子だって音楽作りができる」

レ・ロマネスクTOBI×MOVEラボ研究員の曲作りプロジェクト#2

アーティスト:レ・ロマネスクTOBI

「誰でも音楽を作っていいんだよ」と伝えたい

テーマソングを作詞・作曲したTOBIさん、編曲を担当したJames Panda Jr.さんからみて、子どもたちのコーラスはどのように映ったでしょうか。お二人にレコーディングの感想を伺いました。

TOBIさん 曲自体もダンサブルで、おもしろかったですよね。研究員の子どもたちは歌のプロではないので、上手さを期待しているわけではないというか、むしろ掛け声なんて上手くないほうがいいぐらい。

僕が伝えたいのは「どんな子でも音楽に参加できるんだよ」「誰でも曲を作っていいんだよ」というメッセージなんです。

そういう意味では、いろいろな声のパターンがとれましたし、合唱団のようなタイプじゃない声がとれたのは非常によかったなと思います。

James Panda Jr.さん(以下略Pandaさん) TOBIさん、コンダクターとして子どもたちを引っ張ってましたよね~。

TOBIさん ホントですか? ちゃんと聴いてました? 僕、一番大きな声で間違えて歌ってましたけどね。ふっふっふっふっ。

Pandaさん 僕もコーラスについては、意外と心配しませんでした。今の子たちと僕らの世代の圧倒的な違いって、ダンスミュージックに触れているか・いないかだと思うんです。

ダンスミュージックの感覚が体に染みついているから、大きくズレることはない。何とかなるだろうと、楽観視していましたね(笑)。

TOBIさんと並ぶほど、音楽業界では“ひどい目”にあった人としても知られているJames Panda Jr.さん。スリランカでの壮絶体験の話は、また別の機会に。    写真:日下部真紀

――新曲『セロトニンニン、ドーパミンミン~やる気を出すためにはたらく脳内物質』は、前回、MOVEラボ研究員とのワークショップから生まれた曲作りプロジェクトのテーマソングだと聞きました。どのような意図があるのでしょう?

TOBIさん 楽しいことを追求しているときって、セロトニンとドーパミンが分泌されていて、脳にとって一番いい状態なんですって。まさに、研究員の子どもたちですよね。

不思議なことに苦手な問題でもニコニコしながら解くと、セロトニンとドーパミンが分泌されてやる気が出るらしい。「宿題が終わったらケーキを食べよう」とか、常にワクワクするような未来を想像しつつ、自分で自分自身をよい方向に持っていけるといいなと思います。

――テーマソングも収録されたアルバムの発売が楽しみですね。

TOBIさん アルバムのテーマは自由研究。ありきたりなものではなく、ひらめき・発見を大事にした内容です。一歩踏み込んだ“自由研究のネタ帳”といったところでしょうか。

時間がなければ、歌詞カードをそのまま写してもいいんですけど(笑)、自分なりの解釈で掘り下げてみたら、きっとおもしろい自由研究になると思いますよ。

自身の音楽について「単純な歌ではなく、何かそこに含みやおかしみ、悲しみが表現できたらおもしろいなと、いつも思っています」とTOBIさん。  写真:日下部真紀

─・─・─・─・─・
TOBIさんに自信と勇気をもらいながら、レコーディングを無事に終えた子どもたち。迎えにきた保護者たちに「楽しかったよ~!」と大きな笑顔を向ける姿は、ひとまわり成長したようにも見えました。

そして、そんな彼らを見ていたら「夏休み、私も子どもと一緒に曲を作ってみようかな」という気持ちが自然と芽生えたのでした。

──歌は、楽しむもの。音楽は、誰にでも作れる。

TOBIさんとMOVEラボ研究員の曲作りプロジェクト、今後も要チェックです!

自由研究のネタ探しにピッタリ!? レ・ロマネスクによる初のメジャーデビューアルバム『発見トレビアン!~とてもいい、自由研究のヒント~』(キングレコード)。2022年7月20日(水)発売。

ワークショップ「レコーディングをしてみよう!」MOVEラボ研究員のスタジオ・レコーディング風景

TOBIさん✕MOVEラボ研究員のレコーディング模様を特別公開です!

【トレイラー】レ・ロマネスク「発見トレビアン!~とてもいい、自由研究のヒント」(AL)

新アルバムの曲が一部聞けるよ!

取材・文/星野早百合

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レ・ロマネスクTOBI

アーティスト

●レ・ロマネスクトビー  広島県比婆郡(現在の庄原市)出身。フランスで結成された音楽ユニット「レ・ロマネスク」のメインボーカル。相方・MIYA(ミーヤ)と、ピンク色のコスチュームで歌い踊るキッチュな楽曲とパフォーマンスで人気を集め、2008年春夏パリコレでのライブをきっかけに、世界12ヵ国50都市以上で公演。09年、フランスの人気オーディション番組に出演した動画のYouTube再生回数がフランスで1位を記録し、「パリで最も有名な日本人」となる。 2011年のフジロック出演を機に日本に拠点を移す。精力的にシングル・アルバムをリリースし、2013年には『お伝と伝じろう』(NHK Eテレ)のメインキャストに抜擢(2022年現在も放送中)。2018年には、自らの稀有な体験をまとめた書籍『レ・ロマネスクTOBIのひどい目。』(青幻舎)が話題になる。 近年は、ラジオパーソナリティ、『仮面ライダーセイバー』(テレビ朝日)のタッセル役をはじめとする俳優業、自伝小説『七面鳥 山、父、子、山』(リトルモア)の刊行など、ますます活動の幅を広げている。2児の父。 「キューブ」オフィシャルHP 「レ・ロマネスク」オフィシャルHP レ・ロマネスク公式Twitter レ・ロマネスクTOBI 公式Twitter

●レ・ロマネスクトビー  広島県比婆郡(現在の庄原市)出身。フランスで結成された音楽ユニット「レ・ロマネスク」のメインボーカル。相方・MIYA(ミーヤ)と、ピンク色のコスチュームで歌い踊るキッチュな楽曲とパフォーマンスで人気を集め、2008年春夏パリコレでのライブをきっかけに、世界12ヵ国50都市以上で公演。09年、フランスの人気オーディション番組に出演した動画のYouTube再生回数がフランスで1位を記録し、「パリで最も有名な日本人」となる。 2011年のフジロック出演を機に日本に拠点を移す。精力的にシングル・アルバムをリリースし、2013年には『お伝と伝じろう』(NHK Eテレ)のメインキャストに抜擢(2022年現在も放送中)。2018年には、自らの稀有な体験をまとめた書籍『レ・ロマネスクTOBIのひどい目。』(青幻舎)が話題になる。 近年は、ラジオパーソナリティ、『仮面ライダーセイバー』(テレビ朝日)のタッセル役をはじめとする俳優業、自伝小説『七面鳥 山、父、子、山』(リトルモア)の刊行など、ますます活動の幅を広げている。2児の父。 「キューブ」オフィシャルHP 「レ・ロマネスク」オフィシャルHP レ・ロマネスク公式Twitter レ・ロマネスクTOBI 公式Twitter

ほしの さゆり

星野 早百合

ライター

編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。

編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。