子どもの「好き」が歌に!?　レ・ロマネスクTOBIと子どもたちの曲作りとは？

忙しい合間を縫って、子どもたちに本格的な音楽ワークショップを続けているTOBIさん。そもそもなぜ、MOVEラボ研究員たちと曲を作ることになったのでしょうか？ TOBIさんご本人に聞きました。

TOBIさん　もともとは、夏の自由研究をテーマにした知育ソングアルバム（『発見トレビアン！～とてもいい、自由研究のヒント～』）を制作する中で、「子どもたちは今どんなものに興味があるのか知りたいな」と考え始め、MOVE編集チームに相談したのがきっかけでした。

そうして、研究員の子どもたちに話を聞いてみたら、すっごくおもしろいじゃないですか！　みんな、話し出したら止まらない（笑）。

はじめはアイデアをもらうだけのつもりだったんですが、これは一人ひとりの興味があることで、１曲ずつ作ったらおもしろいなと。長期的なプロジェクトとして進めることになりました。

マインドマップを作ってもらいましたが、これがまたおもしろいですよね。ロックっぽいものもできれば、パンクっぽいもの、バラードにフォーク、ラブソング……どんどんイメージがふくらんできました。

──なるほど。“子どもだからこそ”のアイデアもたくさんありそうです。

TOBIさん　そのとおりです。大人がアイデアを出し合っても、こうはなりませんよ。子どもたちのマインドマップにはすごく価値があるし、曲になるなという実感もありました。

やっぱり愛があふれてますよね。気持ちが高ぶったとき、音楽にのせて歌いたくなりませんか？　前のめりの情熱も歌にすることで、ひとつの表現として成立します。

好きなこと、興味があることを追求するのは素晴らしいことなんだよと、このプロジェクト全体を通して伝えられたらいいなと思います。

実は、このプロジェクトのテーマソングが欲しくて、新曲を作りました。研究員の子どもたちにインスパイアされた歌で、タイトルは『セロトニンニン、ドーパミンミン～やる気を出すためにはたらく脳内物質』。ドキドキ・ワクワクすると、セロトニン・ドーパミンが分泌されるという、MOVEらしい曲です。

知育ソングアルバム『発見トレビアン！～とてもいい、自由研究のヒント～』に収録されるので、子どもたちにもコーラスとしてレコーディングに参加してもらおうと思っているんですよ。

──な、なんというスペシャルな展開！ これはもう、密着するしかありません。続く＃２では、MOVEラボ研究員たちによるテーマソングのレコーディングの様子をレポートします。

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レ・ロマネスクによる初のメジャーデビューアルバム『発見トレビアン！～とてもいい、自由研究のヒント～』（キングレコード）には、TOBIさんがMOVEラボ研究員にインスパイアされて制作した、曲作りプロジェクトのテーマソング『セロトニンニン、ドーパミンミン～やる気を出すためにはたらく脳内物質』をはじめ、『おかあさんといっしょ』（NHK Eテレ）の21代うたのおねえさん・小野あつこさんがゲストボーカルとして参加した『どっちだ恐竜～泳ぐ恐竜／走る恐竜／飛ぶ恐竜』など、全15曲を収録。

子どもだけでなく、大人が聞いても笑って・学べて・ためになる、まったく新しい知育ソングアルバムです。

レ・ロマネスクTOBI×MOVEラボ研究員の曲作りプロジェクト第2回は22年７月21日公開予定です（公開日までリンク無効）

＃２　子どもたちがコーラスに初参戦!? TOBI「どんな子だって音楽作りができる」

取材・文／星野早百合