100均素材でプロジェクターごっこ! 光の通り道を親子で大追跡

【おうちで実験教室】理系脳が育つ科学の見方・あそび方を専門家が徹底解説 100均素材で幼児にもわかる 

子どもは実験が大好きです。
小さいうちから、実際にさわって、動かして、自分の目で見る。こうした実体験の積み重ねが、理科教育の基礎となります。子どもたちの「知りたい」「やってみたい」を刺激するのは、高価な科学おもちゃや実験教室だけではありません。廃材や100均ショップで買える材料で、幼児でもかんたんにできる実験をご紹介しましょう。

実験を提供してくれたのは、理科教諭の齋藤実先生。実験あそびを通して、幼児にもわかる「科学の見方」の解説もしていただきました。
※必ず大人がいっしょに実験しましょう。ハサミやカッターなどでのケガ、小さい部品の誤飲事故にも注意が必要です。

撮影:Yuchi

今回のテーマ「レンズ」

虫メガネでおなじみの凸レンズ。スマホと虫眼鏡があればできる「プロジェクターごっこ」で、思い出の写真や動画を見てみましょう。カメラや映写機、ヒトの眼も同じ仕組みで、「光」が集まって映像に見えていることがわかります。

お気に入りの写真をレンズのはたらきで天井や壁に映してみよう!

撮影:Yuchi

【必要なもの】

スマートフォン
虫メガネ

【あそび方】

(1)スマートフォンの設定をする

●画面表示の明るさを最大にします。
iPhoneの場合/設定→画面表示の明るさ→明るさを最大に
Androidの場合/設定→ディスプレイ→明るさを最大に

●画面が自動回転しないように画面を固定します。
iPhoneの場合/設定→アクセシビリティ→タッチ→Assistive Touch(オン)
Android​の場合/設定→ディスプレイ→画面の自動回転(オフ)

※お手持ちの機種によって設定方法は異なります。

(2)部屋を暗くする
スマートフォン以外の光がなるべく入らないようにしましょう。夜なら、遮光カーテンを引いて電気を消すだけで大丈夫。

(3)スマートフォンの上に虫メガネをかざす
スマートフォンの画面を上向きにおき、虫メガネを平行にかざします。天井にスマートフォンの画面がくっきりと映るように、虫メガネの高さを決めます。

天井に映った写真。撮影:Yuchi
撮影:Yuchi

(4)かべに映すときは……
かべと平行にスマートフォンを立てかけて(スタンドがあると便利)、間に虫メガネを平行にかざします。画像は反転するので、スマートフォンの画面は天地を逆におきます。

撮影:Yuchi
クリップアームなどで虫メガネを固定すれば、動画もゆっくり楽しめます。 撮影:Yuchi

【結果発表!】

・天井やかべに映った像は、スマートフォンの画面より大きくなりました。
・レンズを通すと画像はさかさまに映りました。
・かべとレンズとスマートフォンの距離で、映った像がボヤケたりはっきりしたりしました。
(くわしい解説は次のページで)

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