9月1日は「ねんどの日」ねんドル岡田ひとみさんに聞く基本のねんど遊び 実践編
ねんドル岡田ひとみさんに教えてもらう「ねんど」の遊び方 後編 年齢別・ねんど作品づくり
2022.09.01
ねんドル:岡田ひとみ
“ねんドル”として活躍中の岡田ひとみさんに教えてもらう「ねんどの遊び方」。
前編では岡田さんがねんどに夢中になったきっかけや、お子さんとのねんど遊びで用意したいアイテムなどを教えてもらいました。
後編は、実践編! 実際にねんどを使って、年齢別・作品作りにチャレンジしてみましょう。
(全2回の後編。前編を読む)
「丸める」「つぶす」「伸ばす」知っておきたい基本の扱い方
作品づくりの前に、まずねんどの基本的な扱い方から。
ねんドル岡田ひとみさん(以下、ねんドル岡田さん):「何かを作るときは、まず丸めてから」というのが私のやり方です。ねんどに絵の具を混ぜたら、ボールのように丸めましょう。何を作るにしても、丸めてから形を変えると、ねんどがまとまっているのでキレイに成形することができます。
次は「つぶす」。丸めたねんどを上から手のひらでギュッと押し、薄くつぶします。これで、おせんべいやパンケーキなどが作れます。何かを包んでクレープのようにするのもいいですし、つぶしたねんどを型抜きするのも楽しいですね。この2つの作業は、3~4歳のお子さん向きです。
続いて「棒を作る」。丸めたねんどを手のひらで前後に転がし、細い棒状にしていきます。子どもたちはこの作業を両手でやってしまうことが多いのですが、両手を均等に使って転がすのはなかなか難しく、棒がブツッと切れてしまいがち。なので片手でやるのがポイント。あまり力を入れず、ねんどを手のひらでそっとコロコロさせ、徐々に細くしていきましょう。棒の太さが均等になるといいですね。また、小さな薄いパーツを重ねて花びらにしたりといった細かい作業も、4~5歳ならできるかと思います。
小学生のお子さんであれば、丸を変形させた楕円形(俵型)を上手に作れるようになります。また円錐型など、上に向かって徐々に細くしていくというような、力加減が大事な作業もできるようになってくるので、作れるものも一気に増えてきます。
小学校高学年になれば、乗り物や虫、動物など、より複雑な構造で、ねんどをたくさん使う大きめの作品にもチャレンジできますよ。作りたい乗り物や虫を図鑑などで調べて、イラストに描き、具体的にイメージしてからねんどで作るのがおすすめです。
3~4歳向け 「3色だんご」の作り方
では実践編! 年齢別に作品づくりを教えていただきます。
最初は3~4歳向けの「3色だんご」です。
※ねんどで遊ぶときは、必ず大人の人がついてあげてください。
【材料】
・白色の軽量ねんど
・絵の具(赤色、緑色)
・串(つまようじ)
【作り方】
1.白色のねんどを少量取り、ヒビなどが入らないよう、軽くこねます。
2.ねんどを両手ではさみ、手のひらでなでるように優しく、円を描くように丸めていきます。これで白色のだんごが完成。
3. 次にピンクのだんごを作ります。1と同量のねんどを軽くつぶし、その中央に赤色の絵の具をほんの少し加えます。
【ポイント】
パステルカラーのねんどを作りたいときは、絵の具の量はほんのちょっぴりで! パレットやお皿に使う絵の具を少量出しておき、つまようじでちょんとのせるようにすると、ほぼ失敗しません。幼いお子さんの場合は、大人の方がやってあげてください。(ねんドル岡田さん)
4.絵の具を包み込むようにねんどを折りたたんでから(写真上)、よくこねます(写真下)。
5.ねんどの色が均一にピンクになったら、手のひらを使って丸めます。これでピンクのだんごが完成。
6.最後に緑色のだんごを作ります。1と同量のねんどを軽くつぶし、その中央に緑色の絵の具をほんの少し加えます。緑色の絵の具がない場合は、黄色と青色の絵の具を混ぜて作りましょう。
7. ねんどをたたんでこねます(写真上)。ねんどの色が均一に緑になったら、手のひらを使って丸めます(写真下)。これで緑色のだんごが完成。
8. だんごを緑、白、ピンクの順番に、串(写真はつまようじ)に刺します。
※串を使うときは、大人の人が必ずみていてあげてください。
【完成】
ねんドル岡田さん:白色のだんごを3つ作って、上に黒色のねんどをのせると、写真のような黒ごまだんごも作ることができます。作り方を覚えたら、色を変えたりして自分だけのねんどだんごを作ってみてくださいね。