9月1日は「ねんどの日」ねんドル岡田ひとみさんが勧めるねんど遊びとは!?

ねんドル岡田ひとみさんに教えてもらう「ねんど」の遊び方 前編 きっかけと準備編

ねんドル:岡田ひとみ

“ねんドル(ねんど職人+アイドル)”として活躍する岡田ひとみさん。  写真提供:©CHEESE
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9月1日は「ねんどの日」。ねんどアーティストで、史上初の“ねんドル(ねんど職人+アイドル)”として活躍する岡田ひとみさんによって2011年に制定されました。なぜ9月1日なのかというと、“9”と“01”で「クレイ(英語でねんどの意)」と読む語呂合わせから。

岡田さんは、2013年Eテレ『ニャンちゅうワールド放送局』で“おねんどお姉さん”として出演を開始されました。「こねこね~」の、あの“おねんどお姉さん”、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

“ねんドル”としては、毎年1万人以上に直接指導するねんど教室を開催し、海外25都市以上でも行っています。また、オンラインレッスンを日本やニューヨークに向けてスタートするなど、子どもたちの創造性や想像力を育む活動に力を入れています。

今回、“ねんドル”デビューから今年でちょうど20年を記念して、岡田ひとみさんにインタビュー。子どもと楽しむねんど遊びについてお話を伺いました。

前編では、ねんど遊びの魅力や、岡田さんがねんどに夢中になったきっかけ、お子さんとのねんど遊びで用意したいアイテムをご紹介します。

(全2回の前編。後編は9月1日同時公開

ねんど遊びで手も頭もフル回転! 知育の成長にも

――ねんど愛に満ちた岡田さんに、まずはねんど遊びの魅力について伺いました。

ねんドル岡田ひとみさん(以下、ねんドル岡田さん):ねんど遊びというと、やり慣れていない方にとっては、おえかきや折り紙などに比べてあまり身近でなく、準備なども含めて「ちょっと大変そう」、「教えるのが難しそう」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、ねんどは同じテーマで、同じ材料を使って作っても、人によってまったく違うものができます。作品に作った人の個性が出るんです! それがいちばんの魅力ではないかなと思っています。また、ねんどでは立体物を作るので、手はもちろんのこと、頭もフル回転! 考えながら作ることが、知育の面での成長にもつながるかと思います。

――岡田さん自身、子どものころからねんど遊びをしていたのでしょうか?

ねんドル岡田さん:はい、遊んでいました! ねんど遊びが好きになったのは、小学1年生のとき。母と一緒にねんど遊びをしたのですが、そのとき母が実物大のいちごショートケーキを作ったんです。それがとてもかわいらしくて! 私はその作品に触発されて、いちごがのった10㎝弱のホールケーキを作り、夏休みの自由研究として学校に提出しました。
そのとき、「ねんどでなんでも作れちゃうんだ!」と、とてもワクワクして、ねんどにハマっていきましたね。ちなみにそのホールケーキは、まだ手元にあります。

毎年、9月1日の「ねんどの日」に合わせて、新しい衣装を発表しています。2022年9月1日に発表された今回の衣装テーマは「虹のマーチ」。 写真提供:©CHEESE

――ねんどの種類はどのようなものがあるのでしょうか?

ねんドル岡田さん:ねんどの商品が多い国のひとつがアメリカなのですが、アメリカでは小麦ねんどが主流。触った感触は、クッキー生地がもう少し柔らかくなった感じで、ちぎるとポソッとしています。カラーバリエーションが豊富で、好きな色を揃えて楽しむことができます。

ヨーロッパではポリマークレイが人気。造形し、オーブンで焼いて固めるタイプです。感触はやや硬めで、こちらも非常にカラフル。

食品由来のものでは、小麦粉が体質に合わない方にも使いやすい、寒天や米粉を使ったねんどもあります。

ねんど遊びは3歳から 最初は「軽量ねんど」で

――子どもが使うのにおすすめのねんどを教えてください。

ねんドル岡田さん:まず、安全面などの観点から、ねんど遊びは3歳から。安心して遊べることが大事です。

ただ、3~4歳のお子さんだと、それほど力が強くない子も多いので、扱いやすい軽量ねんどがいいと思います。特にねんど遊びが初めて、というお子さんこそ、質のいいものを使ってもらいたいもの。リーズナブルなねんどの中には、ちぎれやすかったり、ひびが入りやすかったりと、ねんどを日頃から使っていても扱いに苦戦するものもあります。

ポイントは「触っていて気持ちいいねんど」。触り続けたいと思うようなねんどであれば、子どもたちも、「また、ねんどやりたいなあ!」と言ってくれるでしょう。

成長して、手先を細かく使えるようになり、ねんどの扱いに慣れてきたら、自分の作りたいものに応じてねんどの種類を使い分けると、楽しさが倍増すると思います。

例えば、食品サンプルのようにツヤ感のあるものを作りたいなら「樹脂風ねんど」。ボソッとした感じを出したいなら「小麦ねんど」。ケーキのタルト生地にはコルクの粉が入った「コルクねんど」など。これらは手芸店などで扱っていますので、ぜひ探してみてくださいね。

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