道でお金を拾ったら、どうする？　【今日の聖書のことば】佐藤優・作家

※本記事は書籍『１日３分でやさしい心が育つ　聖書のことば』（著：佐藤優）の一部を抜粋、編集したものです。

人は生きていると、いろいろ悪い誘惑に出会います。

たとえば道ばたでお金を拾ったら、たとえ一瞬であっても
「自分のものにしたい」
と考えてしまうこともあるでしょう。

キリスト教ではそうした誘惑は試練であり、その誘惑に勝つことができたときに、神さまを信じる心がより強くなると考えます。

では、どうすれば誘惑に勝てるようになるのでしょうか。

まず、誘惑は、神さまがつくっているわけではありません。

誘惑は人間の心にある「悪」が生み出します。

そして悪は、人間の「欲望」から生まれます。

もし、ひとつの欲望が満たされても、新しい欲望が生まれます。

そして欲望はどんどん大きくなるので、欲望にふりまわされていると、取り返しがつかないひどい悪事を働くおそれがあります。

それが聖書の文にある
「罪が熟して死を生みます」
ということなのです。

だから私たちは、
「これくらいならバレないだろう」
と思ってしまう小さな誘惑に負けず、欲望にふりまわされないようにしないといけない。

それをこのことばは伝えてくれています。