悪いことをした人が謝ってきたら、どうする? 【今日の聖書のことば】佐藤優・作家

「七回どころか七の七十倍まで赦しなさい」とは 〔3分で読める! やさしい心を育むメッセージ〕(20)

作家:佐藤 優

イラスト:力石ありか

※本記事は書籍『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』(著:佐藤優)の一部を抜粋、編集したものです。

【七回どころか七の七十倍まで赦(ゆる)しなさい】

聖書:
ペトロがイエスのところに来て言った。
「主よ、きょうだいが私に対して罪を犯(おか)したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」
イエスは言われた。
「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍まで赦しなさい。

メッセージ:
反省している人なら、何度でもゆるす

イエスが生きた時代、7は完成した状態を指す「完全数(かんぜんすう)」と考えられていました。

7はもっともよいことを表すためにもつかわれたので、いまも「ラッキーセブン」などといったりします。

このことばに登場する7という数字もイメージとしてつかわれているだけで、7の70倍、つまり490回ゆるせというのがイエスの伝えたいことではありません。

「それくらい何回でもゆるしてあげなさい」という意味です。

神さまと同じように広い心を持つ

ユダヤ教では
「神さまは人間の罪を3回までゆるしてくれる」
と考えます。

しかしイエスは、どんな悪いことをした人でも、心から自分のあやまちを反省するなら、神さまは何回でも救ってくれると考えました。

そこでイエスは、そんな神さまの「広い心」を私たちだって持つべきだと考えたのです。

「なんでもかんでもゆるす」わけじゃない

ただし、このことばは
「なんでもかんでもゆるしましょう」
という意味ではありません。

自分が悪いことをしたと理解し、迷惑をかけた人にどうつぐなうかを真剣に考える「ほんとうの反省」をした人なら、何度でもゆるすべきだと伝えているのです。

『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

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さとう まさる

佐藤 優

Sato Masaru
作家・元外務省主任分析官

1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年同志社大学大学院神学研究所修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に...