コツコツ努力することって意味ある? 【今日の聖書のことば】佐藤優・作家
「涙と共に種を蒔く人は喜びの歌と共に刈り入れる」とは 〔3分で読める! やさしい心を育むメッセージ〕(9)
2023.09.17
作家:佐藤 優
※本記事は書籍『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』(著:佐藤優)の一部を抜粋、編集したものです。
【涙と共に種を蒔(ま)く人は喜びの歌と共に刈(か)り入れる】
聖書:
涙と共に種を蒔く人は喜びの歌と共に刈り入れる。
種の袋を背負い、泣きながら出て行く人も穂(ほ)の束(たば)を背負い、喜びの歌と共に帰って来る。
メッセージ:
がんばったことはムダにはならない
このことばは『旧約聖書』の「種を蒔く人」とよばれる有名な詩の一節で、毎日地道な努力をつづけていける(涙と共に種を蒔く)人が、その努力の結果である「実り」を手にできる(刈り入れる)ことを意味しています。
日々の努力はいつか報われる
つらい日々でも、地道な努力をつづけていれば、いつかかならず実をむすび、よろこびを持って生きることができる。
それをこのことばは教えてくれます。
なぜなら神さまは、そういう人の努力を好んで見ているからです。
亡くなったあとに作品が評価された画家ゴッホ
畑でひとりの男性が種を蒔いている油絵を見たことがあるでしょうか。
19世紀に活躍した画家のミレーと、彼を尊敬していたゴッホが描いた、「種を蒔く人」を題材にした絵は有名です。
とくにゴッホは、生きているあいだは作品がまったく評価されず、ただひとりの理解者だった弟のテオへの手紙に
「神のことばを種蒔く人になりたい」
と書いて、苦しみながらも絵を描きつづけました。
蒔きつづけた種はゴッホが亡くなってから実をむすび、いまやゴッホは世界的に有名な画家になっています。
『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上
子どもたちが思いやりについて学べる24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
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佐藤 優
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年同志社大学大学院神学研究所修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2005年に発表した『国家の罠』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞受賞。『ゼロからわかるキリスト教』(新潮社)、『13歳からのキリスト教』(青春出版社)など、キリスト教関連の著書多数。
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年同志社大学大学院神学研究所修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2005年に発表した『国家の罠』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞受賞。『ゼロからわかるキリスト教』(新潮社)、『13歳からのキリスト教』(青春出版社)など、キリスト教関連の著書多数。