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                  選択肢の多さが、苦しみを生む
佐藤さん:
選択肢がたくさんありすぎることも、かえって親御さんの悩みを生んでいる要因であると思います。中学受験をするのがダメなわけではなくて、公立の中学校に進んでもいいし、もっといえば、いまだったら学校に行かないという選択肢もある。
多様性とかダイバーシティという言葉も広まっていますが、人によって最適解が違う社会で「選択肢が多すぎる」ために、なにをどう選べばいいかわからない親御さんが多いんじゃないでしょうか。
大愚さん:
私も選択肢があること自体は悪いとは思わないのですが、気になるのは、それらの選択肢が他者によってつくられたものであることが多い点ですね。
昔はいまより個人が情報を集めにくかったし、選択肢も少なかったと思います。そういうときにどうしたのかというと、自分で選択肢をつくるという手段をとっていたんですね。それが考える力だと思います。
佐藤さん:
なるほど。たしかに選択肢がたくさん提示されると、あたかもそのなかから選ばなければならないと思ってしまいがちですが、そのなかにベストなものがあるとは限らないわけですね。
大愚さん:
そういうことです。じつは禅の修行というのは、まさに「自ら考えて新しい選択肢をつくる」というものでもあります。
禅の修行のひとつに「公案」というものがあります。これは師匠が弟子にわざと答えが出ない質問をして弟子に考えさせるものです。たとえば有名なものだと「隻手音声(せきしゅのおんじょう)」というものがあります。これは「片手で拍手をしなさい」というものですね。
 
                佐藤さん:
そういった問答に対して、師は弟子の回答を評価したりするものなのでしょうか。
大愚さん:
基本的にはしません。そもそも答えがないものですしね。大切なのはどういう答えを出すかではなくて、そういった無理難題にぶつかったときにどうやって自分の頭で考えたのかというプロセスなんです。
私はYouTubeチャンネルでいろいろな方のお悩みを受けますが、じつはそうした悩みに対して明確に答えを提示することはありません。
佐藤さん:
私は今年、『SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』という本を書いて、そのために有名進学塾であるSAPIXの方たちにいろいろお話を伺ったのですが、大愚さんのそのお考えに通じるところがあり、驚いています。
子どもが勉強でわからない問題にぶつかったときに、その解き方をすぐに教えてあげても身につかない。子どもをホメるときにも、結果ではなく過程(プロセス)を評価します。




 
       
       
    







 
                  
 
                   
                   
                   
                   
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