運動苦手なライター親子を30分で成功に導いた「へんしんバイク」(第1回「30分で補助なし自転車に乗る方法【前編】」記事参照)。実は2歳から乗れる自転車としても評判です。親世代からは信じがたい自転車デビューの低年齢化。それを実現させたメカニズムと正しい自転車の選び方とは。
「へんしんバイク」が開催する大人気の自転車教室で、インストラクターとして累計8万人の子どもたちを指導してきたインストラクターの1人である吉原樹(よしはらたつき)さんに短時間練習の秘訣をお聞きします。
自転車選びの正解は「地面に足がついて膝が曲がるサイズ」
―――第1回の記事ではへんしんバイクで補助なしデビューの体験談をご紹介しましたが、特にどんな点が成功へと導けたのでしょうか?
➡かけっこビリの5歳女児が30分で補助なし自転車に乗れた体験談「運動苦手な5歳女児に訪れた転機とは?」を読む
「お子さんの身長にあった自転車をしっかりと選ばれたことがキーポイントですね。先輩ママの『大は小を兼ねない』は名言です(笑)。またご両親が教え方のコツを頭に入れた上で、お子さまの性格に合った方法で取組んでいらっしゃったことも花マルです。自転車教室で多くのお子さんを見る中で、常々感じるのは、教え方に絶対はないということ。しかし『初めての自転車は身長に合った、背伸びしないサイズを』というのは絶対の自信を持ってお伝えできます。
現在発売されている『へんしんバイク2』の場合、身長85cm以上が適正、体験談で購入されていた『へんしんバイクX14』は身長100cm以上としています。地面にぴったり足がついて膝が曲がるくらいがベスト。適切なサイズでの練習は安全面からもぜひお願いしたい大切なポイントです。へんしんバイクのホームページには『サイズ選びナビ』もありますので、ご活用ください。」
成功への近道は必要な感覚を「遊びの中で鍛える」
―――30分で乗れる自転車教室ではどのような指導をされているのでしょうか。自宅でも短時間で成功に導くコツはありますか?
「子どもたちの個性は十人十色。一人ひとりの個性にあった教え方をしてあげるのが一番です。よって教え方も完璧な正解はないと思っています。
ただ私たちが一番に意識しているのは遊びの中で自転車を教えるということ。大人も一緒ですが『練習』と言われると嫌になってしまうこともありますよね。
例えば、私たちがよくやるのが鬼ごっこなどの追いかけっこ。『捕まえるぞー』と追いかければ、子どもたちは勢いよく逃げ回ります。これがスピードを出すことにつながり、それも直線ではなく円を回るように走れば、右に左にハンドルを切ることでバランス感覚が身につき、カーブを曲がる練習になります。特に小さいお子さんは集中力もそんなに続かないと思うので、遊びの中で自転車に乗っていくと上達が早いですね。
バランスバイクでこのような遊びを繰り返し、バランスとブレーキを覚えます。自転車教室ではこれを15分間行ってペダル付き自転車へと移行しています。ご自宅では時間に限りがあるわけではないので、お子さまの状態をしっかり確認しながら、自転車へ移行してください。
① バランス感覚が身についている(大人の小走り程度のスピードで進める)
② ブレーキがしっかり使える
これがクリアできたら、ペダルをつけましょう。
バランスバイクでしっかり基盤を作って、恐怖感なく自転車に移行することがスムーズな成功の鍵です。」