コロナ禍、自粛期間を使って、補助なし自転車にチャレンジした5歳女児。かけっこはビリ、遊具の遊び方はどこかぎこちない慎重派。そんな運動音痴な娘の補助なし自転車デビューは長引くかと思われたが、なんとたったの30分で成功!
いばらの道であったはずの彼女のチャレンジを成功へ導いた「へんしんバイク」とは。そして母親が導き出した「自転車デビューの鉄の掟」とは。ママライターと娘の体験談をお送りします。
達成感を与えて自粛期間を良い思い出に変えたい!
コロナウイルスによる初めての緊急事態宣言が発令された2020年3月。楽しみにしていた行事は次々と中止となり、残念な知らせが続きました。そんななか、子どもたちに一つでも良い思い出を残したいと夫婦で話したことがきっかけで、思いついたのが長女の補助なし自転車チャレンジでした。
とはいえ、運動会のかけっこは毎年ビリの我が娘。また、5歳にして階段は1段ずつ両足をそろえてから降りるという慎重さを持ち合わせたスーパーのんびりさん。2歳の誕生日に購入したストライダー(足で蹴って進む二輪遊具・キックバイクでストライダー社製のもの)ではよちよちと歩くのみで、長らく倉庫の中で眠っていました。
我が子の特性を鑑みると、いばらの道と覚悟はしているものの、1歳半の次女を連れての練習はきついし、自分の体力的にも長引く練習は勘弁。そこでどうにかして成功への近道を知りたいと、まずは情報収集してから、娘のチャレンジを応援することにしたのです。
「自転車は大は小を兼ねない」先輩ママの生の声が決め手に
まずは自転車屋へ行き、試乗から。しかし意気込んで自転車にまたがったものの支えの手を離した途端によろめく娘。それもそのはず、子ども用自転車の平均重量は11〜12kg、これまで娘が乗っていたストライダーは2.9kg、重さは3倍以上です。運動ができるか否かは関係なく、子どもたちが最初につまづくのがこの重さです。店員さんには補助輪での練習をすすめられ、その日は、意気消沈して自転車屋を後にしました。
少しではあったものの二輪のストライダーに乗った経験がある娘。補助輪を付けて四輪にするのは「退化では?」と抵抗があった私は翌日、自転車デビュー済の先輩ママたちにリサーチすることに。すると大多数のママが「へんしんバイク」という名前を出したのです。「へんしんバイク」とはペダルの取り外しが可能な子ども用自転車。ペダルがない状態でバランスバイクとして遊び、バランス感覚やブレーキの練習をした後、ペダルを後付けし、自転車としてステップアップするというものです。
ママたちのおすすめポイントはその構造以外に「車体がずば抜けて軽い」という点でした。自転車屋で苦い経験をしていた私は、その推しポイントに深く納得! その日のうちに、「へんしんバイク」のホームページを熟読しました。
「自転車に関しては、大は小を兼ねない。早く乗らせたければ、足がしっかりつくものを選んで」というママ友の言葉が深く心に残っていた私は、その通りに身長100cmの娘に4〜7歳向けの「へんしんバイク14X」を購入。ホームページの説明が丁寧でサイズ感もわかりやすく、オンラインでの購入にも不安はありませんでした。モチベーションが上がるようカラーは娘の好きなパープルを購入(一番上の写真参照)。