「子どもの権利」って何? 川崎市が具体化した「子ども会議」と「夢パ」がスゴい 他の自治体に拡げるには?
子どもの権利条約批准30周年“子どもの権利”の現在地#2~川崎市の取り組み~
2024.12.27
フリーライター:浜田 奈美
「そうしたら『途中までしかできなくても、当日はその状態でやればいいんです。参加したいと思う本人たちの意志を尊重しましょう』と言ってくれました。子どもを信じきる考え方に、感動しました」
露店を建てる作業中、ケガをした子もいたそうですが、マユミさんは「何をどうすればケガしてしまうのかを理解する、大切な経験になりました」ときっぱり。イベントを終え、仲間と売り上げを計算していた長男からは「来年もやる!」と、力強い宣言も飛び出しました。
川崎市の「子どもの権利に関する条例」は、「自分で決める権利」や「参加する権利」を子どもたちに保障しています。「横丁」では子どもたちが力いっぱい自分の権利を行使し、大人たちはその権利を侵さない「ふるまい」を学ぶ機会となっているのです。
次回は、全国各地の「子どもの権利」にまつわる条例をご紹介します。
取材・文/浜田奈美
浜田 奈美
1969年、さいたま市出身。埼玉県立浦和第一女子高校を経て早稲田大学教育学部卒業ののち、1993年2月に朝日新聞に入社。 大阪運動部(現スポーツ部)を振り出しに、高知支局や大阪社会部、アエラ編集部、東京本社文化部などで記者として勤務。勤続30年を迎えた2023年3月に退社後、フリーライターとして活動。 2024年5月、国内では2例目となる“コミュニティー型”のこどもホスピス「うみとそらのおうち」(横浜市金沢区)に密着取材したノンフィクション『最後の花火』(朝日新聞出版)を刊行した。
1969年、さいたま市出身。埼玉県立浦和第一女子高校を経て早稲田大学教育学部卒業ののち、1993年2月に朝日新聞に入社。 大阪運動部(現スポーツ部)を振り出しに、高知支局や大阪社会部、アエラ編集部、東京本社文化部などで記者として勤務。勤続30年を迎えた2023年3月に退社後、フリーライターとして活動。 2024年5月、国内では2例目となる“コミュニティー型”のこどもホスピス「うみとそらのおうち」(横浜市金沢区)に密着取材したノンフィクション『最後の花火』(朝日新聞出版)を刊行した。